学習からエンターテイメントに至るまで、VRには多くの機会が開かれている。VRが子どもにとって安全かどうかという疑問は常に投げかけられているが、この疑問にようやくきちんと答えが出せるようになったようだ。

子どもにVRコンテンツを見せることに懸念を抱く保護者にはっきり言えることは、12歳以上の子どもにVRを見せることは安全だが、最も重要なのはコンテンツが適切かどうかということだ。

今年に入り子ども向けのVRが順調に伸びている中、VRが子どもたちに何できるのかを紹介しようと思う。

 

#1: VRはその場所へ連れて行ってくれる

子ども向けVRでよく知られるようになったものといえば、Google Expeditionsが挙げられる。123カ国で利用可能であり、さらにその数を増やしているところだ。校外学習以上に効率的な教育はないであろうから、教師が授業で用いるのに素晴らしいツールである。生徒は仮想的な旅を通して全体をよく理解し、より早く学習することができる。

 

#2: 没入的な自閉症治療

自閉症は生涯ついてまわる神経障害であり、研究結果によると症状は各人によって異なるという。医療科学の分野で多くのVRの活用例を見てきたが、自閉症も同様である。没入的自閉症治療とは、ワシントンに拠点を置くスタートアップ企業 Floreoによるシナリオを使った治療法だ。これにより、子どもは指差しやアイコンタクトなどのスキルを身につけるこができるようになる。VRは様々な社会的スキルを身につけるうえで、最も安全な選択肢である。今年はほかにも若い人向けの運転教習や職業訓練といったアプリが作られており、良好な結果を出している。

 

#3: 障がい者向けVR

障がいを抱える子どもの治療や訓練、そして人生の質の大きな向上にVRが寄与していることは驚くことではない。セラピストが子どもの訓練のために、いきいきとした環境を作り上げるのに役立っている。VRの活用で子どもの人生は大きく改善されるのだ。

VRエクスペリエンスは訓練に有効なだけでなく、ポジティブな意味での人格形成でも重要である。社会経験の他にゲームで遊ぶことも車椅子生活を余儀なくされている子どもにとって素晴らしいことだ。VRを使えばこういった子ども達が手足を動かさずとも競えるようになる。

 

#4: 枕元でのおとぎ話

携帯やその他のデジタル製品の到来により、枕元でのおとぎ話のありがたみを知る子どもはほぼ居なくなった。だがSamsungはVRを使ったベッドタイムは最新のイノベーションとおとぎ話のありがたみを組み合わせるものだと思い立った。Samsungはこのアプリははるか遠く離れて暮らす子どもに対し、VRを通じておとぎ話をする親に向けてのものだと考えている。興味深い話だ。

 

#5: 水泳を教える

スイミングコーチにプールに放り込まれることなしに泳ぎを覚えられるとしたら、どれほど素晴らしいことだろうか?子どもは水や高さへの恐怖や不安から水泳の習得に失敗することがあるが、だからといって命を守る上で最も大事なこのスキルを習得しないでいいということにはならない。エネルギー企業 E.ONとスウェーデン水泳連合、M&C Saatchi Stockholmは今年の初めごろに提携を結び、VRを使って不安がる子どもが水に入るのを手助けするキャンペーンを打ち出した。恐怖への1番の対処はそれに飛び込ませる事であり、VRはそれを上手くやってのける。

Frank Upadhyay
[原文4]