イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)、ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner) photo : Getty Images

昨年のアメリカ大統領選にロシア政府が介入したのではないかという疑惑が浮上しているアメリカ。FBIがドナルド・トランプ大統領の義理の息子で、上級顧問のジャレッド・クシュナーの関与を調べていると報じられている。

昨年の大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補より共和党のドナルド・トランプ候補(当時)の方が自国に有利と考えたロシアが選挙に介入、トランプ大統領誕生に導いたという「ロシアゲート疑惑」。FBIは現在ロシアの介入と同時に、トランプ大統領陣営とロシアのつながりを操作しているという。

トランプ大統領の娘イヴァンカ・トランプの夫で大統領の上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏がその捜査対象になっていることが先週明らかになった。新聞「ワシントンポスト」によるとクシュナー氏は選挙期間中にロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使や、名前は明らかにされていないけれどロシアの銀行家と会っていたという。FBIはこの会合がロシアゲート疑惑に関係しているのでは? と見て事情聴取をする予定。

クシュナー氏のスポークスパーソンは「彼はこの会合について知っていることを議会に自発的に話している。今後調査があった場合にも、同じように対応する」とコメントしている。

ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)、ドナルド・トランプ(Donald Trump) photo : Getty Images

現時点ではクシュナー氏が何らかの犯罪行為をした疑いはないものの、FBIは彼が監督していた選挙活動のデータ解析活動を調査中。この選挙データをロシアが利用した疑いはすでに持たれているという。また同紙によるとキスリャク駐米大使とクシュナー氏は12月初めにトランプタワーで会い、その場でクシュナー氏はロシアと秘密の通信ルートを開設し、機密情報の交換することを提案。キスリャク駐米大使はこの提案をロシア政府に伝えたという。

トランプ政権の要と評されているクシュナー。彼のロシアゲート関与が発覚したら大統領にとって大きな打撃になるのは間違いなし。今後の捜査の行方に注目したい。

text : Yoko Nagasaka