【バスケット】栃木ブレックス、川崎に競り勝ってBリーグ初代王者に

写真拡大

 昨年から始まったBリーグの初代王者を決める、B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2016-17ファイナル(CS)が27日、国立代々木競技場第一体育館で行われた。

 ファイナルには川崎ブレイブサンダースと栃木ブレックスが勝ち上がり、初代王者を決めるにふさわしい戦いが繰り広げられ、栃木が85-79と接戦を制してBリーグ初代王者に輝いた。

■決勝の試合経過

 序盤はお互いに譲らない好ゲームが展開された。川崎の篠山竜青がファーストシュートを決めると、栃木の古川孝敏が3ポイントを返すなど互角の戦いとなり、21-21で第1クォーター(Q)が終わった。

 第2Qはオンザコート2(外国人選手が2名起用される)の栃木が優位のままゲームが進んだ。特に古川はこのQだけで10得点を挙げる活躍を見せ、37-43とリードして前半を折り返した。

 第3Qは一転して川崎が優位となった。篠山の3ポイントから、ジェフ磨々道や辻直斗の得点が決まりだし、一気に逆転。ニック・ファジーカスやライアン・スパングラーのインサイドでのプレーも光り、終了時には63-59とリードして最終第4Qに突入した。

 第4Qの序盤は一進一退の攻防となる。しかし、残り1分7秒で古川のシュートが決まり3点のリードを奪うと、少しずつ点差が広がりはじめる。その後は追いかける川崎を振り切った栃木が79-85で勝利。Bリーグ初代王者に輝いた。

■1つのプレーの精度が勝敗を分けた

 敗れた川崎の北卓也ヘッドコーチ(HC)は、試合を振り返り「1つのプレーの精度の違いが勝敗に響いた」と分析。『うちとしては「相手の強みを出させないこと」を第一に考え、古川の3ポイントをできるだけ打たせないように指示した』と語った。

 しかし、結果的には6本の3ポイントを含む計16本シュートを打たれ、21得点を許した。

 リーグ戦では全地区を通して最高勝率をマークしたものの、全日本総合(第92回天皇杯・第83回皇后杯)とCSでは、いずれも一歩及ばなかった。

 『決勝で悔しい思いをさせてしまったことは、選手に申し訳ないと思う。選手たちには「ありがとう」、「お疲れさま」と伝えたい』と語って、会見を締めた。

■田臥勇太「みんなが一体となったおかげ」

 初代王者に輝いた栃木ブレックス。優勝が決まった瞬間、選手は喜びを爆発させた。チームを率いたトーマス・ウィスマンHCは、「千葉ジェッツ、シーホース三河、川崎と強いチームに勝って頂点に立った。君たちはチャンピオンだ」と語り、その喜びを表現した。

 主将を務めた田臥勇太も「チャンピオンシップは苦しい戦いだった。最後までファンも一緒になって戦ってくれた。そのファンに報いることができた」と、その喜びを語った。

 1回戦の千葉戦では、第2戦で第1Q終了時点で20点差、最大22点のリードを許す苦しい展開。しかし、そこから盛り返して逆転勝利を収めた。

 準決勝の三河戦第2戦も第3Q終了時点で19点差。最終的には2点差で敗戦したものの、残り2分で同点に追いつく粘りを見せた。第3戦も終始追いかける苦しい試合展開だったものの、残り2秒で逆転してファイナルへ勝ち進んだ。

 こうした苦しい戦いを制し、簡単に諦めない強い気持ちが各選手に芽生えたことで、チームとしての一体感が強くなっていった。そのほんの少しの執念の差が、栃木を初代王者へと導いた。