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シトロエンCゼロ/プジョー・イオン:2011年発売

フレンチ・ブランドのEVは、基本的には同じもので、ベースはもちろん三菱i-MiEVだ。ただし、三菱ブランドでの販売は、英国では終了している。

アルファロメオMiTo:2008年発売


ルックスは魅力的だが、運動性能には問題ありのプレミアムコンパクト。ベースは安価なフィアット・プントで、生き残っていられるのはほぼルックスのおかげといえる。

ただし、ディーラーはジュリアの売り込みに気を取られ、このクルマの販売に力を入れていない印象。メーカーも、後継モデルはノープランだ。

マセラティ・グランツーリズモ:2007年発売


10年経つが、優雅さは失われていない。登場時は価格に競争力があり、ルックスはセンセーショナルだったが、いまでもグラマラスな魅力が匂い立つ。

ポルシェやメルセデス・ベンツ、ジャガーではない、ひととは違うクルマが欲しいというユーザーには、気になる選択肢だ。

仕立てが美しく、4人乗車に十分な広さを持つキャビンが、さらに魅力を高めている。

メルセデス・ベンツSL:2012年発売


新しいクルマ、もしくはメーカーがより新しく見せようとするクルマを見過ぎているようで、われわれは、この現行SLが実際よりも古く見えてしまう。

メルセデスは定期的に小規模な変更を加えてきたが、現在ではこの定番ラグジュアリーGTより目を引くライバルが多数存在する。

日産フェアレディZ:2009年発売


日産の看板銘柄ではあるが、頭痛の種にもなりつつある。このクラスのクーペの需要は、クロスオーバー市場拡大の煽りを食って減りつつあるからだ。

とても採算の取れる販売台数ではなく、そのため、今のところ後継モデルの開発は進んでいないらしい。

スズキ・ジムニー:1998年発売


新車市場最古の部類に入るモデルで、古臭いのはやむを得ない。ただし、用途によってはこの上なく魅力的なクルマでもある。

最高のオフローダーで、ギヤ・チェンジの感触は素晴らしくメカニカルで、実に運転しやすい。ネット接続? Bluetooth?そんな話はよそでするといい。間欠ワイパーが付いていれば十分だ。しかし、とにかくうるさい。

BMW 6シリーズ:2011年発売


なんと、英国で最も値引き幅の大きいクルマと呼ばれている6シリーズ。登場から6年というのはそれほど古くは感じないが、インセンティブが多いということは、このクルマのアピールが弱まっていることを示唆している。

全てのクーペに共通して言えることだが、このジャンルはファッション・アイテムとして購入されることが多い。つまり、人々の目を引く派手さや目新しさが色褪せれば、もはやそれまでということだ。

ボルボS60:2010年発売


エクステリアもインテリアもいまだハンサムだが、平均的なセダンより長く生き残っている理由はそれだけだ。

人気を保つべく、2013年に実施されたフェイスリフトでは、ボンネットやフェンダーのプレスが変更されたが、そこまでコストのかかる改修は異例のことだ。

メカニズムにも手は入れられたが、S60の運動性能の不足を補うまでには至っていない。

三菱ショーグン(パジェロ):2006年発売


いまやSUVは、中流階級のステータス・シンボルとなった。オフロードコースに持ち込んで楽しむような本格クロカンは少数派となり、それゆえ、かえってこの手のモデルがフルモデル・チェンジなしに生きながらえやすいのは、メルセデスやランドローバーが証明済みだ。

パジェロもその例に漏れない。オンロードでは動きが鈍く手を焼くが、オフロードでは目を見張る走りを見せる。

フォルクスワーゲン・トゥアレグ:2010年発売


初代ビートルを除けば、VWらしからぬロングサイクルとなっているトゥアレグだが、年内には新型が発表される模様。

ひと足早くモデル・チェンジしたアウディQ7や、ベントレー初のSUVであるベンテイガとプラットフォームを共有し、最新のハイテク装備も導入。

デザインなどは、コンセプトカーのTプライムがベースになると見られる。

フィアット・プント:2005年発売


相変わらず凛々しいコンパクトカーだが、登場から12年と、なかなかの古株だ。

かつては大ヒットを飛ばしたモデルだが、フィアットのセルジオ・マルキオンネ会長は2008年の不況をきっかけに、これをモデル・チェンジする価値なしと見るようになったようだ。かつてのドル箱だったこのセグメントから、フィアットが撤退する日が来るかもしれない。

英国のディーラーは£2,000(28万円)程度の値引き販売をしているが、そもそも£11,635(166万円)からという価格が高い。しかも、前席エアバッグが£175(2万5千円)のオプションなのだ。

プジョー508:2011年発売


かつて、プジョーが生み出したファミリーセダン/ワゴンは魅力的だった。403、404、504、505、そして405。どれも、その当時のヒットモデルとなった。

しかし、その手の市場は縮小し、需要はプレミアム物件とSUVへと流れている。また、406と407は過去のモデルほど注目されなかった。

それに比べれば、508はベターだが、インパクトには欠ける。来年には後継モデルが出るものの、噂によれば毛色の違う仕立てになるらしい。

なぜ「いまだ現役」なのか?

自動車メーカーは、ニッチモデルを続々開発し、ラインナップを激増させているにもかかわらず、4〜7年周期でモデル・チェンジを繰り返してきた。

なかにはモデル・チェンジの時期を厳密に決めなかったり、もしくは車種を廃止したりすることもある。新型車にかける予算が取れない場合もあれば、ラインナップ内に存在意義がなくなる場合もある。理由はさまざまだ。

そして、モデル・チェンジするほど売れてはいないが、一応の利益は生んでいるので造り続ける、という優柔不断の産物もまたある。

ここで写真を載せた12台は、まさにそんな理由で生き残っているクルマたちだ。「まだ造ってたの?」と驚いたものも、少なくないのではなかろうか。