ソフトバンク・千賀滉大【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

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16日オリックス戦で初回に緊急降板、久々登板で8回1失点「試合を作れた」

 ソフトバンクの千賀滉大投手が28日、敵地での日本ハム戦で8回5安打1失点と好投し、ハーラートップに並ぶ6勝目を挙げた。

 16日のオリックス戦の初回に背中の違和感を訴えて降板して以来の登板も、全く危なげなかった。初回を3者凡退で発進すると、2回以降も連打は許さない。5回、6回と先頭打者に安打を許した後も併殺打で切り抜ける。7回に本塁打王のレアードにソロアーチを打たれたが、失点はこの1点だけだった。

「自分の感触的にはあんまりでしたが、その中でも試合を作れたことは良かったです。ゲッツーが多く、野手の方がよく守ってくれました」。2併殺を奪い、バットでも援護してくれた野手に真っ先に感謝した。

 ローテーションを飛ばした分、長いイニングを投げようと必死だった。「先発の方にも中継ぎの方にも迷惑をかけたので、とにかく7回か8回は投げないといけないと思っていました」と振り返る。7回に足がつりかけたが「あと1イニング行けます」と続投を志願。8回106球を投げ切った。

 試合後は「何事もなく終われて良かった」とホッとした表情。戻ってきた頼れる右腕が、自身の連勝を6に伸ばした。

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa