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エマ・トンプソンとブレンダン・グリーソンというベテランの英国俳優2人が、ペンでナチス政権に抵抗した実在の労働者夫婦を演じる『ヒトラーへの285枚の葉書』。本作で、夫婦を追い詰めるナチス・ドイツの秘密警察(ゲシュタポ)の警部を熱演する、ダニエル・ブリュールのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。
フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンに暮らすオットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、それを嗅ぎつけたエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査がクヴァンゲル夫妻に迫りつつあった――。

父親がドイツ人、母親がスペイン人で、ドイツ・ケルンで育ちというブリュール。本作で演じたエッシェリヒ警部は、「昔気質の刑事で 真面目で博識の知的な男だ」と説明する。「(彼は)ナチスの賛同者ではなかったが、事件解決が難航し、圧力をかけられ恐怖心から自分の信念や価値観を捨て去ってしまう。彼の存在は当時のドイツの典型的な市民の姿だ」。

そんな警部を演じるにあたり、「ナチスとのわが闘争―あるドイツ人の回想:1914〜1933」(セバスチャン・ハフナー著)を参考にしたと明かすブリュール。彼が10代のとき、介護施設でボランティアをしていた際、当時のことを年配者に尋ねるとみな、異口同音に「知らなかった」「従うしかなかった」と答えていたそうだが、「本を読むと、当時の人も知る手段があったし、どのように変化していったかが克明に記されていて興味深い」「少数だが 抵抗運動をした勇敢な市民もいた」と語っている。

また、共演したエマについては「あまりの素晴らしさに圧倒されたよ」と大絶賛、ブレンダンとは「毎日、脚本やシーンについて議論した」ことを明かすブリュール。ヴァンサン・ペレーズ監督についても、「この映画について熟知しており、素晴らしい経験だった。この作品に出られたことを誇りに思う」と、言葉に力を込めている。



『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。

(text:cinemacafe.net)

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