【ビデオ&フォト】BMW、新型ラグジュアリー・クーペを予告する「コンセプト 8シリーズ」を公開!

【ギャラリー】BMW 8 Series Concept18


BMW「6シリーズ」のような、ラグジュアリー・クーペに対する減少しつつある需要に対し、同社の出した答えはシンプルだったようだ。より大きく、よりスタイリッシュで、より広く、より豪華な、そして車名の数字がより大きいこと。この「コンセプト 8シリーズ」は、BMWがより高級で利益幅が大きなモデルに注力し、一方でその下位モデルは重視しないという新たな意思の表れである。


先日スケッチが先行公開されたこのクルマは、クラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」でデビューしたのだが、実際には近隣のヴィラ・デルバでベールを脱いだ。公式には"コンセプトカー"と呼ばれているものの、BMWグルーブでデザイン部門を率いるアドリアン・ファン・ホーイドンク氏によると、流麗なボディ・パネルは量産モデルにも忠実に受け継がれるという。

「BMW コンセプト 8シリーズは、"純粋な最高級のドライビング・マシン"というものに対する我々の見解です」と同氏は語る。「間違いなく他にはない、完璧なダイナミクスと現代的なラグジュアリーの両方を具現化させた、贅沢なスポーツカーなのです」



2003年にデビューした2代目「6シリーズ クーペ」のデザインに対し、個人的責任を負っているファン・ホーイドンク氏は、8シリーズの新たなデザイン・ランゲージと、よりシャープになったラインは、未来のBMWモデルでも見ることができるだろうと示唆している。

さらに同氏は「このデザインはまた、クルマの面に最も顕著に反映されるシェイプに対する新たなアプローチも示しています」と語る。「くっきりした数本のラインがクリアな面を際立たせ、そして車体のボリュームは力強く彫刻されています。統合されたこれらの要素が強烈な印象を与え、個性に満ちたモデルを形成しているのです。つまり、これはドライバーのためのクルマであるということです」



詳細なスペックやパワートレインに関する情報はまだ発表されていないが、全長は現行F13型6シリーズの4,895mmより大きく、ホイールベースも2,855mmより伸びることで、特に後部座席の居住性は向上するだろう。

コンセプト 8シリーズの市販モデルとなる新型8シリーズは、現行フラッグシップ・モデル「7シリーズ」とアーキテクチャを共有し、価格は「760i」とエントリー・レベルのロールス・ロイス「レイス」の間になる予定だ。



情報筋によると、このコンセプトカーには6.6リッターV12ツインターボ・エンジンが搭載されており、これは量産モデルにも積まれるようだ。また、BMW M社では「M5」のV8ツインターボ・エンジンを流用した高性能な「M8」も開発中らしい。

BMW AGのハラルド・クルーガー取締役会会長は、「今後発売する新型BMW 8シリーズ クーペでは、鋭い運動性能と現代的な高級感を同時に実現します」と語る。「これは我が社が拡大を目指すラグジュアリー・セグメントに投入される最新モデルであり、ラグジュアリー・クーペ・セグメントのベンチマークを引き上げる存在になるでしょう。これによって、我々はラグジュアリー・クラスにおいてリーダーシップを発揮していくつもりです」



この大型クーペはロングノーズにショートテールで、大型の2ドアのBMWとしては典型的だ。ボンネットの膨らんだアーチは、その下にエンジンを収めつつ、歩行者保護基準を満たすためだろうが、前方斜めからだと少々不格好に見える。



横から見ると、均整の取れたプロポーションが際立つ。フロント・フードのラインは非常に低く、これに対しリア・デッキのラインは高く採られている。21インチの大径ホイール、張り出したリア・フェンダー、前輪のホイールアーチからドアに掛けて深く削り込まれたラインも特徴的だ。

薄型のライトにはレーザー技術が使われている。より低く、幅広になったBMWのキドニー・グリルがクルマの横幅を強調しており、従来のサイドミラーに代わってカメラが搭載されている。



このクルマは、BMWで初の8シリーズになるわけではない。同社は1989年から1999年にかけて、初代E31型8シリーズを3万1,063台も製造している(下の写真)。この新型コンセプトカーと同様、E31型8シリーズは当時のE24型6シリーズ クーペの後継として開発されただけでなく、より上級な新たなマーケットを開拓した。



来年の初め、BMWは6シリーズが生産されていたドイツ・ディンゴルフィングにある工場で、新型8シリーズの量産を開始する予定だ。これによって、7年間にわたって販売されてきた3代目6シリーズ クーペは姿を消すことになる。だが、6シリーズの全モデルが生産終了になるわけではない。非常に実用的な「6シリーズ グランクーペ」の生産は続けられるようだ。新たな6シリーズの導入も予定されており、今年の後半には不格好な現行の「5シリーズ グランツーリスモ」に替わるモデルとして、端正なスタイルの「6シリーズ グランツーリスモ」が発売される見込みだ。実車を見たという人物からの情報によると、そのスタイルは、車高が高くて丸みのある5シリーズ GTよりも、アウディの「A7」に近いらしい。


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By Michael Taylor
翻訳:日本映像翻訳アカデミー