関東地方と首都圏。この2つの言葉の意味する内容の違い、あなたは分かりますか? 名前が違う以上、指し示す内容も異なるはずだが、明確な違いにはいまいちピンと来ない。

そんな関東地方と首都圏の違いとはなんなのかを調査してみた。

関東と首都圏の違いって?(画像はイメージ、Kentaro Ohnoさん撮影。flickrより)

気象情報では「関東甲信」とも言うし...

関東地方、東北地方といった区分は「8地方区分」と呼ばれる。この区分法での関東地方とは1都6県、つまりは東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城を指している。

官公庁が実際に使用する「関東地方」が指す範囲も、これに則っている。

気象庁では1都6県に山梨と長野を加えた「関東甲信地方」のくくりで気象情報を記載している。また、各地の知事が集う「関東地方自治会」に参加するのは、さらに静岡を加えた「関東甲信静地区10都県」となっている。

次に首都圏だが、こちらは法律によって範囲が定められている。1957年に制定された首都圏整備法施行令では、首都圏とは東京と「埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする」と定義されている。

つまり、関東地方と首都圏の意味の違いは、一般的に「山梨の有無」にある。