牛トークでも場内を盛り上げた
リリー・フランキーと橋本愛

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 三島由紀夫氏の異色SF小説を映画化した「美しい星」の公開記念舞台挨拶が5月27日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、主演のリリー・フランキーをはじめ共演の亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介、メガホンをとった吉田大八監督が出席した。

 26日に全国100スクリーンで封切られた今作は、三島氏が1962年に発表した原作の舞台を現代に置き換え、突如「宇宙人」として覚醒した平凡な家族が、騒動に巻き込まれていく姿を描いた。空飛ぶ円盤を目撃したことを機に、自分が火星人であると確信した父・大杉重一郎役のリリーは、開口一番「すでに新宿で2度舞台挨拶をして、そこの頭をでっかくしているお姉さんは2回とも来てくれた。3回目ですか、すごい移動速度。なんなら宇宙人役で出演できますね。そこの上半身を出している方も新宿にいらっしゃいましたね」と観客をいじり、笑いを誘った。

 一方の吉田監督は、「30年以上前に原作を読み、ぼんやり映画になったらいいなとイメージしていたところ、何かを感じて集まってくれた素晴らしい人たち、映画を見終わった人たちを前に立ち、映画の門出をお祝いできることが本当に幸せです」と感無量の面持ち。一方で佐々木は「監督に『ここ(眉間)からバーッとセリフを出してください』と言われた。どういうことですかと聞いたら『私もわかりません、聞かないでください』」と苦笑を浮かべ、リリーも「普段、ホームレスと殺人鬼とかばっかり演じていますが、カタギのお父さん役が珍しい。監督から『天気予報士で、火星人で……』と言われ、情報が多すぎて役づくりもあったもんじゃない」「監督が思う宇宙人のイメージが、まあまあ古いんです。下手したらタコのきぐるみを着せられるところだった」と冗談交じりにクレームを付けていた。

 さらに美を正す金星人に覚醒した長女・暁子役の橋本に対し、リリーは「橋本さんは20歳そこそこですが、すごく神秘的。髪の毛を切って、よりUFOを呼べそうになった。帰り、日本橋まで迎えに来てくれそう」とポツリ。亀梨も「劇中に牛が出てくるんですが、その牛にビックリするくらい反応していた。ロケバスを降りて、誰よりも速く『牛ー!』と走っていった」と暴露したが、橋本は「UFOはいると思います。呼べます」「牛、大好きで。人間より大きい動物がすごく好きなんです、だってすごくないですか?」と無邪気に目を輝かせていた。

 また、キャスト陣は牛の名演技に言及。リリーが「あの牛は本当にきっちりお芝居をしていた。監督に『そんなに言うこと聞かないでしょう』と言っていたら、何度も同じ演技をするんだよね。本当にすごいです、あの牛は仕事増えますよ」と脱帽すれば、亀梨も「2頭いて、選ばれなかった方の牛が端っこの方でふてくされていた」と大盛り上がりだった。