テニス、マドリード・オープン、男子シングルス決勝。トロフィーを手に優勝を喜ぶラファエル・ナダル(2017年5月14日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は26日、通算10度目の優勝を目指す全仏オープンテニス(French Open 2017)で優勝候補の筆頭に挙げられていることについて、ライバルから何と言われようとも自分では意識していないと強調した。

「100パーセント、彼(ナダル)が大会の大本命だ」と主張した23歳のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、スペインのテニス界を代表するナダルがつまずき、自分の出番が訪れるのを待ち構えている若手選手の一人だ。

「今年の彼は全盛期の調子を取り戻しているし、全仏では通算9度も優勝しているから、ここでの勝ち方を熟知している。全力でラ・デシマ(La Decima、スペイン語で10回目の意味)を目指してくるだろう。テニスの四大大会(グランドスラム)で10回もタイトルを獲得するのはまさに偉業だ。並大抵のことではないと思う。だから、100パーセント、彼が最大の優勝候補で大本命だ」

 世界ランク7位のティエムは、すでにナダルと今季のクレーコートで3度対戦しており、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2017)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)の決勝では敗れたものの、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)の準々決勝では雪辱を果たしている。

 イタリア国際でまさかの敗戦を喫し、今季のクレーコートではそれが唯一の黒星となっている30歳のナダルは、自身に期待が集まるムードを必死に沈めようとしているが、大会連覇を目指すノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)がともに精彩を欠いており、それは無駄な努力かもしれない。

 ナダルは報道陣に「君たちは仕事として書く必要があると思うけど、自分は意識していない」とすると、「最終的に自分にとって重要なのは、ここに来て良いプレーをすることだけだ。良いプレーができれば、自分が優勝候補かどうか信じるも信じないも関係ない。大事な大会で優勝するためには良いプレーを披露し、健康を維持し、そして練習でも試合でも毎日正しい姿勢で臨むしかない。違うかい?」とコメントした。

 昨年の全仏では手首を痛め、2回戦を終えた後に棄権を余儀なくされたナダルは、すでにモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)とバルセロナ・オープンで、それぞれ通算10度目の大会制覇を達成。さらにマドリード大会では通算5勝目を飾り、2年間続いたジョコビッチ戦の連敗も7で止めた。

 そして全仏では、2015年のジョコビッチ戦とけがによる影響でまさかの敗戦を喫した2009年のロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)戦が唯一の黒星となっており、通算72勝2敗という素晴らしい戦績を残している。

 ジョコビッチは「今年のラファ(ナダル)は得意のサーフェスで3大会連続優勝を果たしている。自信を持ってプレーしているし、昨年よりも断然調子は上がっている。今大会では、彼が優勝候補ナンバーワンであることは間違いない」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News