認証トークンとして有名なSecurIDの発明者が、Apple Payに特許を侵害されたとして、AppleとVisaに対して訴訟を起こしています。

AppleやVisaと交渉試みるも梨のつぶて

SecurIDを発明したケネス・ワイス氏によれば、スマートフォンを通し、指紋などの生体認証やワンタイムトークンの生成などで金銭のトランザクションを行うという認証システムに関する自身の特許が、Apple Payによって侵害されているそうです。
 
ワイス氏は、2010年にライセンス使用についてVisaと複数回の話し合いを設け、同技術に10年間アクセスできる契約にVisa側が一時は同意したと話しています。しかし、結局そのライセンスは守られることなく、やり取りも打ち切られてしまったのだそうです。
 
また、Appleにも同様にコンタクトを試みましたが、こちらは問い合わせについて反応すらなかったとのことです。
 
それから3年後、ワイス氏を待ち受けていたのは、同氏の特許に抵触していると思われるApple Payの登場でした。ワイス氏はライセンス契約を締結することを諦め、最終手段である訴訟に踏み切ることにしたそうです。それでも「私の関心はまだ、彼ら(AppleとVisa)と話し合って問題を解決することだ」と、彼は望みを捨てていません。

特許訴訟でやり合うのは珍しくない

こうした原理的な特許で、Appleが訴訟を起こされることは珍しくありません。
 
最近でも、FaceTimeやマップが特許を侵害しているとして、パテント・トロールと思わしき実態のない企業から訴訟を起こされています。
 
その一方でApple自身も、NokiaやQualcommといった膨大なライセンスを有する企業に対して、彼らの要求が一方的であるとして訴訟を起こしています(Nokiaとは23日に和解)。
 
 
Source:NYT
Photo:Flickr-Travis Goodspeed
(kihachi)