中国メディアが「日本はアジア太平洋地域で孤立を深めている」との見方を伝えている。米中首脳会談で風向きが変わり、両国の関係が大きく好転したとの趣旨で、「東京は捨てられた愛人のよう」とも皮肉っている。

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2017年5月26日、日本はアジア太平洋地域で孤立を深めている。中国メディアがこんな見方を伝えている。4月の米中首脳会談で風向きが変わり、両国の関係が大きく好転したとの趣旨だ。記事は「東京はそんな中、捨てられた愛人のように、何もかもなくしてふさぎこんだ様子をしている」と皮肉っている。

「アジア太平洋で孤立を深める日本」と題する記事で、中国網はシンガポール紙「ストレーツ・タイムズ」を引用。「トランプが大統領選で反中の発言を繰り返していたことは、最近の米中関係の新たな発展(例外なく最も重要な二国間関係)とは対照的で、まるで夢だったかのようである」と報じた。

最近の米中関係については「ホワイトハウスは米中が達成した貿易協定を評価している。こうした協力ムードの下、ワシントンは『一帯一路』サミットにハイレベルの代表団を派遣した」「トランプによる米国のインフラ再建計画に中国が参加し、米国もアジアインフラ投資銀行(AIIB)のメンバーになるとのうわさもある」などと言及。「米国と中国の間にはこれまで多くの人が予言したような貿易戦は出現しておらず、貿易面ではむしろ熱愛といった状況である。目下の状況は間違いなく、興味深く積極的なものと言える」と指摘している。

日本に関しては「第2次世界大戦で敗戦した日本は、米国の一番の敵から一番のお気に入りに変わった。だが日本は1995年以降、坂を下り始め、経済はますます強まるデフレの中で停滞している。中国の国内総生産(GDP)はすでに日本を超えている」と前置き。歴史問題にも触れている。

この中では「日本はかつて中国を侵略した。多くの日本人は中国を軽視し、日本が中国で犯したさまざまな人類に対する罪を認める必要はなく、謝罪など論外だと考えている」と非難。「安倍晋三首相は就任後、ワシントンにすりよって、米国の力で中国を押さえ込もうとして来た」と分析し、「環太平洋連携協定(TPP)を強力に推し進める一方、北京が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)には米国に追随して参加せず、アジアの主要エコノミーで唯一の非参加国となった。真珠湾は訪問したが、南京に行くことは拒絶した」とも述べている。

その上で、「トランプが大統領に当選すると、安倍首相は外国の首脳としていち早くあいさつに訪れた。暖かい風の吹くマー・ア・ラゴにも足を運んだ。中国を攻撃するトランプの弁舌は、安倍首相の耳には心地よい音楽に聞こえたことだろう。だが風向きは変わった」と強調。「その変化は唐突で予想外で、中国と米国の指導者の間の好感は深まっている」などと結んでいる。(編集/日向)