日本を旅したある中国人が、2つの美術館訪問を通じて感じた日本人像についてつづっている。

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今回の旅の目的は子どもを連れて日本文化を肌で感じることだ。宮崎駿監督の大ファンである私たちが最初に向かったのは「三鷹の森ジブリ美術館」。JR三鷹駅から往復320円の直通循環バスが出ているが、歩いても15分ほどだ。沿線の景色はとても美しい。切符売り場のトトロを見たときは、興奮のあまり涙が出そうになった。指定された入場時間に到着すると、フィルム付きの切符を渡された。館内は撮影禁止だ。

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他の美術館と違うのは、まるで迷路のような空間になっていることだ。館内の至る所からアニメーターの独創性が感じられ、さらに映像展示室もある。宮崎監督の作品はいつもぬくもりを与えてくれる。館内はまるでアニメの世界に入り込んだようで気持ちが高ぶる。監督は愛煙家だそうで、展示室の机の上にはタバコの吸い殻が残る灰皿まで置かれていた。パンフレットには「迷子になろうよ、いっしょに。」という美術館のコンセプトが書かれている。館内撮影禁止の理由はこれにあるのかもしれない。監督直筆のコマなども展示されていて、絵を描くのが好きな人にはたまらないだろう。屋上と屋外は撮影可能だ。見学を通じて作品の背後にある制作者の苦労まで感じ取ることができた。

すぐに都心に戻る予定だったが、駅近くに「三鷹市美術ギャラリー」があることを知り、足を運んでみた。木版画家・切り絵作家として有名な滝平二郎氏の企画展が開催されていた。農家に生まれ、第2次大戦末期に出征した滝平氏。農村の日常を題材にした作品は温かく、戦争をありのままに描写した作品は恐ろしさであふれている。

宮崎氏と滝平氏の作品から感じられるのは、日本人の内心は質素で善良であり、平和を愛し、戦争を憎むということだ。中国と日本が仲良く付き合えるようになってほしい。これは誰もが持っている心の声だ。(翻訳・編集/柳川)