顔認識や音声認識システムなど、AIに関係するタスクを処理するための専用チップを、Appleが開発中であることが分かりました。将来的にはiPhoneへの搭載が期待されています。

顔認識や音声認識システムに導入か

この専用チップは、Apple内部で「Appleニューラルエンジン」と呼ばれており、メインプロセッサやグラフィックスチップとは別に、人工知能の処理プロセスに携わるために開発されているものだそうです。関係者の話では、顔認識や音声認識システムでの導入が見込まれるほか、キーボードの予測入力機能にも適用が検討されているとのことです。
 
すでに音声認識システム型のAIとしてはSiriが存在しますが、AmazonのAlexaやGoogleのAssistantなどを始めとしたライバルの登場により、競争が活発化していくことを見据え、さらなるテコ入れを図るつもりなのでしょう。こうしたAIアシスタントシステムは、将来的には自動運転車やARなどでの活躍が期待されています。

専用チップを搭載するメリット

もっとも、Appleが専用タスクを処理するためにチップを設計するのは、今回のAIチップが初めてではありません。2013年にリリースされたiPhone5s以降、Appleはデバイスの動きを収集、保管するために「M〜」シリーズで知られるモーションコプロセッサをiOS製品に搭載しています。
 

 
本来であれば、「A〜」シリーズのメインプロセッサが請け負っても問題ありませんが、デバイスの消費電力を抑えるために、あえて「M〜」シリーズのコプロセッサがこの役割を担っています。iPhoneに呼びかけるだけでSiriが起動する「Hey Siri」機能が、それほど電力を消費せずに利用できるのも、このコプロセッサのおかげです。
 
こうしたことから、今回明らかとなったAIチップについても、バッテリーの消耗を抑えつつAIをiPhoneで活用できるようになるのではないか、とみられています。ただ、今年秋にリリースが予定されているiPhone8で搭載されるかどうかは不明です。
 
 
Source:Bloomberg,MacRumors
(kihachi)