大相撲5月場所、白鵬Vへまっしぐら

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■白鵬V奪還へ視界良好

 大相撲5月場所13日目、横綱白鵬が全勝をキープし優勝に大手をかけた。今場所の白鵬はまさに死角がないと言った状況で、久々の賜杯を手にする準備は整った。しかし相撲は何が起こるか分からないというのを3月場所誰もが目の当りにしている。そういった意味で油断は禁物だ。

【12日目は】高安が大関昇進目安クリア!大相撲5月場所12日目

 特に残る2番の相手が面白い。1人は14日目にあたる照ノ富士だ。照ノ富士はまさに先場所「何が起こるか分からない」というのを体験した張本人だ。手中に収めつつあった賜杯がすんでのところで稀勢の里にさらわれた。今場所にかける思いは誰よりも強いはずだ。

 照ノ富士の状態もいい。元々膝に爆弾を抱えている力士でいい場所と悪い場所がくっきり分かれていた。今場所は初日、2日目と連続して敗れ「悪い場所だ」と思った矢先、3日目から11連勝。こうなった照ノ富士はとてつもなく強く、調子のいい白鵬でも一筋縄ではいかないだろう。

 そしてもう一人の相手が日馬富士だ。日馬富士は11連勝した後2連敗と照ノ富士と対照的な動きを見せているが、今場所の動きはかなりいい。もし14日目で照ノ富士が勝つようなことがあればがぜんやる気が出てくることだろう。

■高安の大関とり

 中日あたりから毎日のように高安の大関昇進について視線が集められてきた。ノルマは今場所10勝だったがすでに11勝を挙げていて確定とみて構わないだろう。とは言え相撲内容というのも見られるので残り2番どうでもいいという訳ではない。

 もちろん高安自身もそのことは分かっているだろう。兄弟子稀勢の里が休場したことにより「より頑張らなければいけない」という想いも強いだろうし、何より自身の優勝もまだ可能性がないわけでもない。大関昇進がゴールではないということをアピールしてほしい。

■稀勢の里の欠場

 稀勢の里の欠場にがっかりしてしまったファンは少なくないだろうが、白鵬の奮闘や、高安の大関昇進ニュースなどがあり、思ったより相撲熱が冷めてない感がある。そこから「稀勢の里がいなくなったからもうどうでもいい」というファンが少ないことが分かる。今の上位陣は言ってみれば相撲のどん底気を味わっている力士が多い。それゆえ危機感を持って常に全力の勝負を見せファンを魅了しているのではないだろうか。

 相撲熱を大きく引き上げたと言っても過言ではない稀勢の里がいなくてもここまで声援を送ってもらえることに感謝し、残り2番怪我なく取りきってほしい。そして、7月場所こそは横綱・白鵬対横綱・稀勢の里の対戦を見たいものである。