就活スタイル編集部

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「人生で一番苦労した、つらいことを乗り越えた経験を教えてください」というのは、就活の面接におけるあるあるな質問の一つ。学生が辿ってきたこれまでの人生と、どんなことに「つらい」と感じるのかという感性を見ることができる問いかけですが、なかなか答えるのが難しいですよね。では「正直、つらいことなんて今までなかった!」という人は、いったいどれくらいの割合で存在するのでしょうか? 今回、大学生を対象にアンケートを行って調べてみました。



■就活で聞かれがちな「つらいことを乗り越えた経験」ですが、ぶっちゃけあまり思い当たらないですか?

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思い当たらない 221人(55.1%)
思い当たるものがある 180人(44.9%)

過半数が「思い当たらない」と回答。ポジティブな人が多いのか、それとも本当に苦労をしてこなかった人が多いのか……気になるところですよね。ではさっそく、それぞれの意見を見ていきましょう。

■思い当たらない

●つらいことがなかった

・あまり経験がないから(女性/20歳/短大・専門学校生)
・そんなに身にしみるような経験がないから(男性/20歳/大学3年生)
・特に大きなつらいことがなかったので(男性/19歳/大学2年生)
・そこまでつらい経験をしたことがないので(男性/20歳/大学3年生)

●過去を忘れてしまう

・だいたい忘れてしまう(男性/20歳/大学2年生)
・過ぎれば忘れるものだから(女性/20歳/大学3年生)
・これまでに苦労したことや、もう嫌だと思ったことはあったはずだが、具体的に思い出せないから(女性/19歳/大学2年生)
・寝たら忘れる性格なので、つらくてもすぐ立ち直れる(女性/23歳/大学院生)

●楽しい人生だと思う

・楽して生きてきたから(男性/21歳/大学4年生)
・人生順調で挫折の経験がない(男性/21歳/大学4年生)
・発想の転換でいい経験に変えているから(男性/21歳/大学4年生)
・本当に挫折を経験しているときだったら鬱になっていると思うから、まだないのかなと思う(女性/19歳/大学1年生)

■思い当たるものがある

●人間関係

・高校生の頃に友達やバイト関係ですごく大きな挫折を味わったことがあるから(女性/19歳/短大・専門学校生)
・人間関係で悩んだことがあるから(男性/22歳/大学2年生)
・人をまとめる役割はいつも難しい(男性/20歳/大学3年生)
・人間関係でつらい思いをした(男性/22歳/大学院生)

●学業関連

・大学受験では行きたい学校どころか行きたい学科にすら行けなかった(女性/21歳/大学2年生)
・受験勉強はつらかった(男性/22歳/大学4年生)
・進学や転校、自分は個人的に挫折だらけだと思っているから(女性/20歳/大学2年生)
・公務員試験を勉強しまくったのに、筆記で通って面接で落ちたとき(男性/25歳/短大・専門学校生)

■その他

・思い当たらない。なんとなくで生きてきたのでちょっとした困難はあっても大きな挫折を経験したことがないから(男性/22歳/大学3年生)
・思い当たらない。話したいとも思えないような挫折だったため、思い当たらないと答えたほうが無難だから(女性/20歳/大学1年生)
・思い当たるものがある。家庭の問題で大学入ったばかりのときにいろいろあったから(女性/22歳/大学4年生)
・思い当たるものがある。大怪我をして、高校の部活を半分もできず、マネージャーのような立場で選手を支えた経験がある(女性/23歳/大学4年生)

人間関係で思い悩んだという意見が多数。小→中→高→大学と進学する過程の中で、多くの人との出会いがあって、その中でさまざまな関わり合いをもってきたわけですから、なにかしらの問題が一つや二つ生じるのは、当然といえば当然ですよね。

いかがでしたか? 人は挫折を乗り越えて成長していくもの。社会人として会社へ入れば、学生時代とはまた一味違った困難が待っています。それを乗り越えるに足る人材なのか……もしかしたら、面接官はその部分を見たくて、過去のつらい経験について聞いてくるのかもしれませんね。

文●ロックスター小島

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年4月
調査人数:大学生男女401人(男性201人、女性200人)