「ヤマガタ」と聞くと、山形県を思い浮かべる人は多いだろう。だが、ちょっと待っていただきたい。岐阜県にも「ヤマガタ」がある。岐阜県の西部、岐阜市の北に位置する、山県市だ。その名のとおり、周囲を山に囲まれ、豊かな自然に恵まれた、小さな市である。

この山県市が発信するマンガ『山県さくら物語』がいま話題となっている。

いったいどんなマンガだろう? Jタウンネット編集部は岐阜県山県市に電話で話を聞いてみた。

さくらと一緒に、「山県三名山」に登ろう


『さくらと舟伏山』(山県市役所ウェブサイトより)

電話で答えてくれたのは、山県市役所産業課の担当者だ。

「山県市で行っている『名山めぐり事業』のイメージキャラクター、『山県さくら』を主人公にしたマンガが、おかげさまで好評です。山県市出身のイラストレーター・mieriさんに描いていただきました」。

マンガは、『さくらと舟伏山』、『相戸岳の夏休み』、『釜ケ谷の恋人』の3作品。山県市役所ウェブサイト内告知ページから、PDF形式で閲覧できる。主人公・さくらがさまざまな人々とふれあいながら登山を楽しみ、それぞれの山の魅力を満喫するストーリーだ。伊自良湖、美山観光やな、円原の伏流水など、市内の観光スポットも多数登場する。


山県市名山めぐりガイドブック (山県市役所ウェブサイトより)

山県市では舟伏山、相戸岳、釜ヶ谷山を「山県三名山」と呼び、登山を奨励する名山めぐり事業を行っている。そのキャラクターとして2012年に登場したのが「山県さくら」。三名山それぞれの山頂には、「山県さくら」のイラストが描かれた看板が設置されており、山頂で撮影した記念写真を提出すると、認定証と記念品がもらえる。

「マンガを読んだら、三名山登山にトライしてください」と、市の担当者は呼びかける。ちなみに三名山めぐりの記念品としては、缶バッジ、クリアファイル、保冷バッグ、ポストカードなどが用意されている。