26日、中国メディアの中時電子報が、日本人の長寿の秘訣について紹介する記事を掲載した。写真はステーキ。

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2017年5月26日、中国メディアの中時電子報が、日本人の長寿の秘訣について紹介する記事を掲載した。

記事は、肉や乳製品を好む「欧米型」の食習慣は健康に悪いとされてきたが、国立国際医療研究センターと国立がん研究センターが24日に発表した研究結果によると、「欧米型」の食事を好む人はそうでない人よりも死亡リスクが1割低かったという。

研究調査では、1990年代から大阪府や沖縄県など9府県の40〜69歳の男女約8万人を約15年間追跡調査。健康状況や死因、食習慣との関係を調査し、134項目の食品や飲料の摂取量から「欧米型」、「健康型」、「伝統型」に分けた。

「欧米型」は肉、加工肉食品、パン、コーヒー、乳製品などを好む人で、「健康型」は野菜、果物、イモ類、大豆製品、キノコ類、海藻、魚、緑茶などを多く摂取する人、「伝統型」は白米、味噌汁、漬物、魚介類などの伝統的な食習慣の人だ。

調査の結果、「健康型」の人はそうではない人より死亡リスクが2割低く、心疾患や循環器疾患による死亡リスクが約3割低かったという。「欧米型」の人はそうではない人と比べると、がん、心疾患、脳血管疾患の死亡リスクが1割低かった。

研究グループによれば、これまで肉を食べすぎることは死亡リスクを高めるとの報告があったが、日本人はもともと欧米と比べて肉の摂取量が少なく、コーヒーや乳製品などの摂取が死亡リスク低減に役立ったのだという。

この日本人を対象にした調査で、コーヒーは肝臓がんや子宮がんのリスクを抑え、乳製品からカルシウムを摂取することで脳卒中などのリスクを抑えられることが分かった。また、欧米型の食習慣の人は塩分摂取量が比較的少なく、これも死亡リスクが低くなった要因と考えられるという。

国際医療研究センターの溝上哲也疫学予防研究部長は、「野菜や果物、魚などを主とする和食のほか、乳製品や肉類をほどよく食べることが長寿の秘訣ではないか」、「欧米型の食事は死亡リスクを高めるといわれてきたが、健康型の食事を主とし、タンパク源である肉類や乳製品を適度に摂取した方がよい」と語った。(翻訳・編集/山中)