ドラマ『リバース』さらに深まる謎……主題歌「Destiny」から物語の展開を読み解く

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 深瀬和久(藤原竜也)の親友・広沢由樹(小池徹平)の死は本当に事故だったのか? 毎週ラスト5分で次々と疑惑の人物が入れ替わり、オンエア終了後にはSNS上で視聴者による熱い推理が繰り広げられている金曜ドラマ『リバース』(TBS系/よる10時)。そんなドラマ中、新たな謎が発覚する絶妙なタイミングで流れ、作品を盛り上げるのがシェネルの歌う主題歌「Destiny」だ。

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 5月26日放送の第7話では、広沢の彼女だったという「カワベ」が、深瀬と恋仲にある越智美穂子(戸田恵梨香)であることが判明。これまでの衝撃を上回る展開に、視聴者の間に激震が走った。主題歌「Destiny」の歌詞は深瀬、村井隆明(三浦貴大)、谷原明日香(門脇麦)など様々な登場人物の状況に少なからず重なる部分があるが、美穂子が広沢の恋人だったことを踏まえて、彼女の目線で歌詞の意味を読み取るとより切なさが増す。

 例えばサビの<夢みていた未来たちと/ちがう景色を見て/ちがう人愛した>は、ありえたはずの広沢との<未来>が彼の死によって大きく変わってしまったことを歌い、美穂子が愛した<ちがう人>は深瀬を指していると考えられる。

 また同曲の歌詞では、全体を通して辛い気持ちを押し殺しながらも強く生きる様子が描かれている。不審者に襲われた後も気丈に振る舞っていた美穂子の姿は、歌詞で描かれる人物像とピタリと重なる。特に<私なら大丈夫だと/何度もつよく言い聞かせては/ここまでたどり着いた>という部分からは、彼女が広沢の死後も<大丈夫>と言い聞かせて必死で10年間を過ごしてきたことが容易に想像でき、胸が締め付けられるようだ。

 しかし、物語の謎は深まるばかり。広沢の彼女だった美穂子が深瀬と出会ったのは、“偶然”だったのか? 美穂子は広沢の死に何か関係しているのか? 何より、広沢の死は本当に事故だったのかーー。次々と生まれる疑問を思うと、この歌詞の重みも変化する。

<罪と罰/愛の定義さえ/人が決めるものよ>

 美穂子は飲酒運転の事実を隠した深瀬の<罪>、彼らが犯したかもしれない<罪>をどう受け止めているのか。そして美穂子の<愛>は今、誰にどんな形で向いているのか。壮大なメロディとシェネルの切実な歌声によって、歌詞の意味がより深く心に響く。第7話を終え、いよいよクライマックスに向かっていく『リバース』。歌詞を深読みしながら、今後の展開を予想して楽しみたい。(村上夏菜)