ヤマトロジスティクスとカーディナルヘルスジャパンは25日、日本における医療機器供給のための業務提携を締結したと発表した。ヤマトはカーディナルヘルスの心臓や血管関連医療機器の輸入から国内物流およびその管理までを総合的にサポートする。超高齢化社会の到来を控え、拡大が見込まれる医療機器市場に対応していく姿勢を見せた。

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 具体的にはヤマトの国内外のネットワークを用いて輸入通関から法定表示工程および庫内管理、配送まで一貫したサービスを提供する。また専用の受注センターを立ち上げたうえで、受注や売上入力、請求書発行、入金管理、問い合わせ対応の管理も行う。さらにカーディナルヘルスの資源を活用するための基幹業務システムも導入する予定。

●両社の戦略

 現在、ヤマトは各々の業界に特化した物流サービスの提供を進めている。メディカル業界に対しては医療の法律に則った各種製造業許可を取得し高い専門性のあるサービスを実施。今回はカーディナルヘルスの日本国内における基幹事業である心臓・血管関連デバイス事業部門「コーディス」製品を取り扱う。

 アメリカに本社を置くカーディナルヘルスは約60カ国に広く国際展開しており、医療機関向けサービスにおいては業界大手。日本でも心血管・血管内分野の製品を提供拡大すべく、2016年にバイオセンサーズ、カネカと戦略的な新規販売契約を結んでいる。

 アマゾンとの軋轢や宅配便の運賃値上げが報じられるなか、ヤマトはカーディナルヘルスと提携して企業向けサービスで収益確保を目指す。同社は今後も日本の医療分野に対するグローバル企業参入へのサービスを拡充していく考え。

●ヤマトの医療機器に関する取り組み

 これまでも、2012年には札幌、東京、福岡で医療機器の回収から再貸し出しを一括して行える医療機器メーカーに向けた総合的な物流支援サービスを開始している。各地域に新設した医療機器の洗浄やメンテナンス機能を備えたメディカルメンテナンスセンターと従来のネットワークを組み合わせたサービスだ。

 また、2013年に入ってからは神戸産業医療都市にサテライトオフィスを構えている。行っている業務は医療機器などの出荷から追跡管理やセキュリティ、輸配送と回収、メンテナンスなど。

 2015年からは高い医療技術をもつ日本ベクトン・ディッキンソンの日本国内における物流業務を担う。取り扱っているのは試薬製品や機器部品などで、大型物流施設である羽田クロノゲートにて運用されている。2017年には一部医療製品の3Dプリント・配送サービスも始まった。