横綱は同じ相手に続けて不覚は取らない。敗れた場所後は巡業で積極的に稽古相手に指名して相手を徹底的に研究し、次の場所で力の差を見せつける。卓球界の横綱である中国代表も、日本の平野美宇に対して同じような心境かもしれない。その舞台は、29日に開幕するドイツでの世界卓球選手権だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 横綱は同じ相手に続けて不覚は取らない。敗れた場所後は巡業で積極的に稽古相手に指名して相手を徹底的に研究し、次の場所で力の差を見せつける。卓球界の横綱である中国代表も、日本の平野美宇に対して同じような心境かもしれない。その舞台は、29日に開幕するドイツでの世界卓球選手権だ。

 中国メディア・今日頭条は25日、平野を指導してきた中澤鋭コーチが「中国はすでに平野を徹底的に分析しているはず」と語ったとする記事を掲載した。記事は、4月に行われた卓球アジア選手権で平野が丁寧ら中国の主力選手を次々倒して優勝する快挙を成し遂げたことについて「中国女子卓球界にとっては、大きな屈辱」と評したうえで、中国卓球界やスポーツ総局の幹部までもが連日連夜敗因を分析し、29日からの世界卓球選手権に向けた強化合宿メニューを立てたと伝えている。

 そして、強化合宿では4人の若手選手に平野のスタイルを模倣するよう指令、4人の「仮想平野美宇」と主力選手との練習試合を繰り返したことを紹介した。練習試合では何度か主力選手が敗れる結果となったようだが、コーチを務める孔令輝氏は「成果は得られた。主力が何度か負けたというのは、若手の突き上げが強いということ」と手ごたえを口にしたという。

 記事は、打倒平野を掲げた中国の「猛げいこ」に対して、中澤氏が「大会前に対戦相手を仮想するのは、日本をはじめ多くの国がやっている。中国卓球界のバックには強力なデータ分析集団がいる。平野の戦術、得点手段、得点率が緻密に計算され、平野が持つ3つの特徴が徹底的に分析されていることだろう」と語ったと紹介した。

 平野をはじめとする日本勢と、常勝軍団・中国との戦いはこの先も続いて行く。その大きな目標は東京五輪だが、今度の世界卓球選手権で日本勢が再び活躍すればいよいよ中国を焦らせることになるはずだ。中国が横綱の強さを見せつけるのか、平野がまたしても撃破するのか。どっちに転がっても楽しみな大会になりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)