とびきりすてきなパッケージ。レモン尽くしのミルフィユ【甲斐みのりの「おやつの時間」】

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私がターミナル駅や空港が好きな理由。それは行き交う人が、いろいろな土地で買い求めたおみやげを手に提げているから。紙袋をパッと見て、「あ、あの人は北海道へ行ってきたのか」「京都帰りだ!そうそう、そこのお菓子、美味しいですよね」などと、一人頭の中で思いを巡らせる、ちょっと風変わりな趣味があるのです。
私が今、お菓子、地元パン、手土産、お取り寄せなど、食の紹介をする仕事をしているのも、元を辿れば子どもの頃、お菓子のパッケージに魅せられたことに始まります。昔は、お菓子以上に、お菓子が入った箱や缶を欲しがっていたほどでした。そうしてとうとう、何十年と個人的に研究や収集をしていたことをまとめた本『お菓子の包み紙』(グラフィック社)が、6月8日に出版される予定です。
本を作ると必ず、様々な事情で掲載が叶わなかったものがでてくるのですが、『お菓子の包み紙』もしかり。そうして、今日のおやつに紹介するお菓子もその一つ。掲載できなかった理由は、本の制作作業終了日にその存在を知ったから。仕事部屋にこもりきりの日々が終わり、「さあ、おやつを買いに街へ出よう」と勢いよく外へ飛び出したところ、駅のホームで出会ったのです。初めて見る、とびきりすてきな紙袋を持った人に。「フランセ......と描いてある。あの百貨店に店舗があったはず」。その足で新宿伊勢丹店に向かったのをきっかけに、正式店名、お店のロゴ、お菓子のパッケージなどが一新されているのを知りました。
戦後すぐ、渋谷の地で創業した「横濱フランセ」。60周年という節目に、〜果実を楽しむ洋菓子ブランド〜「フランセ」としてブランドリニューアルがおこなわれたそうです。数日後に知人と会う予定があったので、自分用とおみやげ用にまとめ買いをし、家に帰っておやつの時間にいただきました。
私が持ち帰ったのは、「季節をたのしむミルフィユ レモンミント」と「果実をたのしむミルフィユ れもん」。前者はさっくり軽い食感のパイにレモンミントクリームの組み合わせ。後者はレモンピール入りレモンクリームを挟んだパイを、レモン味のチョコレートで包んでおり、どちらもレモン尽くし。冷蔵庫で冷やしてから口に運べば、ひんやりすっきり初夏の味。中身が空になった箱はもちろん、コレクションに加えます。
他に、いちご、ピスタチオ、ジャンドゥーヤなど種類があるミルフィユシリーズ。これからの手みやげの定番に決まりです。新しい「フランセ」のロゴや、ミルフィユのパッケージを手がけたのは、北澤平祐さん。「季節をたのしむミルフィユ レモンミント」は季節限定。「果実をたのしむミルフィユ れもん」は定番商品。6月8日発売の新刊『お菓子の包み紙』の表紙。
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