Doctors Me(ドクターズミー)- 風邪で病院に行くべき8つの基準 内科と耳鼻科の選び方とは?

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風邪は身近な病気なので、病院に行くべきか迷ってしまいますよね。安静にしておけば治るだろうと思って、病院に行かない方も多いかと思います。

今回は病院に行った方が良い判断基準と、何科を受診するかについて医師の方に解説していただきました。

病院に行くべき風邪の症状

医者
水分が取れており、自分の身の回りのことはできる場合は病院に行かないでも良い症状と判断しても良いですが、以下の場合は病院に行くことをおすすめします。


■ 大人で40度を超える発熱がある。
■ 37度台の微熱と咳、痰が2週間以上続く。
→結核などの可能性を考える
■ 発熱とともに、血便や強い腹痛を伴う嘔吐、下痢がある。
→ウイルス性胃腸炎=胃腸風邪ではなく、細菌性の胃腸炎の可能性がある
■ くしゃみ、鼻水、咳、痰といった症状がないのに、38度を超える熱だけがある。
→風邪ではなく熱の原因は他にあると考えられる

呼吸


■ 息苦しさが出てきたり、呼吸とともにゼーゼーヒューヒューという音がしたり、しんどくて体を横にできない。
→肺炎や喘息の可能性がある

体力の消耗


■ 体力の消耗が激しく、水分が取れない。尿や汗が出ない。

特に注意が必要なタイプの変化


■ 症状を訴えられない子どもや高齢者の場合、普段の様子を知っている人(保護者、介護者)から見て、普段の元気さがない、応答がおかしいと感じた場合。

海外地域から帰国した時


■ 何らかの疾患が流行している海外地域から帰ってきてすぐに風邪症状がある場合。

風邪の時に病院に行くべき持病

医療グッツ
以下の項目に当てはまる場合は、病院に行きましょう。

■ 糖尿病
■ ステロイドや免疫抑制剤を飲む必要のある病気(膠原病、腎炎、血液疾患、臓器移植後など)
■ がんで抗がん剤や放射線治療を受けている
■ 腎臓病で血液透析を受けている

病院に行くべき風邪

子ども


医療グッツ
■ 生後2カ月まで
症状に関わらず、37.5度以上の熱があれば受診するべきで、入院になる可能性があります。

■ 生後2カ月以降
38度以上の発熱があったり、食事、睡眠、遊びがいつも通りできず元気がない場合は受診を考えてください。

大泉門が閉鎖するまでの間は、大泉門が盛り上がっている(髄膜炎の疑い)、へこんでいる(脱水の疑い)ことも診断のサインになります。

妊婦


風邪の妊婦
妊婦は胎児を育てるために免疫力が低下しており、風邪をはじめ感染症にかかりやすくなっています。風邪やインフルエンザ、胃腸風邪にかかっても、赤ちゃんに影響が出ることはほぼありませんし、タミフルを含め多くの薬は妊婦さんでも使用することができます。

くしゃみ、鼻水、咳、痰と微熱のみで、飲食できるようであれば受診の必要はありませんが、不安であればかかりつけの産科を受診しましょう。

その際は、あらかじめ電話で症状を伝え、待ち時間は別室を用意してもらうなどして、他の妊婦さんにうつさないように注意しましょう。

胎児に影響がある疾患


■ りんご病(伝染性紅斑)
■ サイトメガロウイルス
■ トキソプラズマ
■ 風疹

いずれも症状が軽い風邪と似ているという特徴があります。風疹については妊娠前にワクチンを受け、りんご病については発熱している子供との接触をできるだけ避けるといった対策が必要です。

高齢者


風邪をひいたお年寄り
高齢者は持病があったり常用している薬があることが多く、飲み合わせに問題がない薬を選んだり、持病に合わせて処方を変える必要があることがあります。

腎臓、肝臓などの臓器の機能が落ちており、予備能力が乏しいため、脱水や感染が短時間で悪化しやすいと言えます。認知症があると自分の症状を申告できないこともあります。

以下の症状が出たら早めに受診する必要があります。

■ なんとなく元気がない
■ いつもできていることができない
■ 食欲がない
■ 口数が少ない
■ 転びやすい

病院に行くべき風邪の合併症

咳をする人

気管支炎や肺炎


風邪やインフルエンザから気管支炎、肺炎へと発展することがあります。咳や痰の他に胸の不快感、発熱、食欲不振などが併発します。緑色、黄色の単に変色した場合や、呼吸がいつもと異なる場合は早めの受診が必要です。

髄膜炎


風邪と症状が似ている病気の一つは髄膜炎です。激しい頭痛、38℃以上の発熱、嘔吐を伴います。この他にも意識障害が発生したり、首が硬直してうまく曲げられないこともあります。風邪と似ているため、自己判断が難しいので早めに受診することが大切です。

中耳炎


風邪などの感染症が原因で中耳炎になることがあります。耳の痛み、発熱が症状として挙げられます。耳の聞こえが悪くなったり、何か詰まってるような感覚がある場合もあります。

副鼻腔炎


風邪ウイルスに感染することがきっかけで、副鼻腔炎が発症することがあります。鼻水、鼻づまり、頭痛、顔面の痛みが症状として挙げられます。鼻水は黄色く変色していて、どろっとしているのが特徴です。

喉頭炎


風邪ウイルスの感染がきっかけで発症することがあります。喉の乾燥、喉のかゆみ、喉の痛み、発作性のある咳、軽度の発熱が挙げられます。

声を出さず安静にしていることで治療ができますが、鎮静剤や吸引器を使ったネブライザー治療も有効です。

風邪の時は内科と耳鼻科どちらにいけば良いの?

医療グッツ

耳鼻科


耳が痛い、頬の奥や前額が痛く黄色〜黄緑色の鼻汁が出る(副鼻腔炎の症状)といった耳鼻科系の症状が強ければ耳鼻科を受診しましょう。

内科


咳や痰が中心なら内科がよいでしょう。まずはどちらの科でもよいので受診し、医師から指示があってから異なる科を受診するのでも問題ありません。

病院に行くまでに気をつけたいこと

体を温める


体を温める女性
体温が下がってしまうと、免疫力も低下してしまい合併症を引き起こしやすくなってしまうので、体を温めるようにしましょう。

水分補給


水をのむ女性
風邪を引いているときはいつも以上に汗をかいているので、体の中の水分が想像以上に奪われています。脱水症状にならないようにこまめな水分補給を心がけましょう。

発汗によって体内の電解質も失われているので、ナトリウムやカリウムの入ったスポーツドリンクがおすすめです。

食事


おかゆ
うどん、おかゆは体を動かすためのエネルギーとなる炭水化物を摂取することができるので、食事が取れるようであればおすすめです。うどんは柔らかめによく煮込んでか食べましょう。