フロリダ州で海洋生物の保護活動をしているClearwater Marine Aquarium。彼らが保護をした、幸運な小さい命がこのたび野生に帰っていったようだ。

幸運なタツノオトシゴ

春先に同施設で保護されたのは、1匹のタツノオトシゴだった。

インディアン・ショアーズを歩いていたクリスティーンちゃんは、カモメが何かを咥えて飛んでいるのを発見。その色や形から、チートスというお菓子だと思って見ていたそうだ。

▼チートスはこんなお菓子

するとカモメはクリスティーンちゃんの目の前で、その咥えていた何かを落としていった。気になってそれをよく見てみると、それはチートスではなくオレンジ色のタツノオトシゴだったのだ!

クリスティーンちゃんはすぐにそれをバケツに入れて母親に見せ、Clearwater Marine Aquariumで保護してもらうことになった。

お菓子そっくりに見えたこと、バケツを持っていたクリスティーンちゃんの目の前で落とされたことなどの偶然が重なり、その幸運なタツノオトシゴは一命をとりとめることとなった。

▼このタツノオトシゴを紹介した動画は5月7日に公開され、11万回以上再生されている

春先ならではの出来事

タツノオトシゴは春の間は水面に近いところまでやってくるらしく、その際にカモメにつかまることがあるという。

しかしタツノオトシゴのゴツゴツとした体に気づくと、「エサではない」と判断して口から落としてしまう。水上で落としてくれればタツノオトシゴにとってありがたい話なのだが、カモメはそこまで気を使ってくれないようだ。

チートと名付けられた

その幸運なタツノオトシゴは、見た目がそっくりなお菓子からチート(Cheeto)と名付けられ、Webカメラで24時間状況が配信されるほどの人気となった。

野生に帰ったときにすぐに適応することを考えて、生きたエビを与えられていた。

順調に回復し、ふるさとの海へ

3週間ほどClearwater Marine Aquariumで静養したチート。その頃にはオレンジ色の身体は、真っ黄色に変わっていた。

タツノオトシゴは環境に合わせて色を変えるそうだ。

もう自然に返しても生きていけると判断されたチートは、5月16日にふるさとの海へと帰っていった。

▼飼育係さんにお別れの言葉をかけられるチート

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼その後、ベストな場所で放された

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

その様子は生配信され、ログ映像は現在までに6万回以上再生されている。

「どんな小さな命でも助ける」

Clearwater Marine Aquariumは、チートの保護から放流までをまとめた動画を、5月21日に公開。この動画は4日間ほどで6万回以上再生されている。

同施設のFacebookを見てみると、保護されている海洋生物にはこんなものがいる。

▼海亀

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼イルカ

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼カワウソ

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼ペリカン

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼マナティ

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

▼エイ

Clearwater Marine Aquarium/Facebook

これらに比べてタツノオトシゴは小さくて見過ごされてしまいがちな命だ。助けたいと願った女の子と母親の行動のおかげで、保護されて海に帰ることができたチート。

Clearwater Marine Aquariumは、5月10日付のプレスリリースにて、「どんな大きさのものであれ、助けが必要な海の生物を保護し、全力で世話をします」と記載している。