中国・浙江省烏鎮で、人工知能(AI)「アルファ碁」との3番勝負の第2局に臨む柯潔氏(2017年5月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米グーグル(Google)傘下のベンチャーが開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁(AlphaGo)」と、世界最強とされる中国の囲碁棋士、柯潔(Ke Jie)九段(19)による3番勝負をめぐり、対局の生中継を当局が禁止したことで中国のインターネットユーザーたちから怒りの声が巻き起こっている。

 東部浙江(Zhejiang)省の烏鎮(Wuzhen)で25日に行われた第2局は、アルファ碁が2連勝を決めた。柯九段にとって27日に迎える最終局は、囲碁棋士としてのプライドを懸けた勝負となる。

 昨年、アルファ碁が韓国の囲碁棋士・李世ドル(イ・セドル、Lee Se-Dol)九段に完勝したニュースは、世界で大きく報じられた。それだけに、今回の3番勝負は囲碁ファンや先進テクノロジーに注目する人々が固唾をのんで見守っている。

 中国メディアの関心も対局に先駆けて相当高まっていたが、第1局の開始直前、対局の中継は禁止に。ネットには、政府がメディア各社に対して「いかなる中継も例外なく禁じる。文字による解説、写真、動画配信、独自の取材もこれに含まれる」と通達する文書が流出した。

 この突然の生中継禁止で、中国の囲碁ファンは対局の情報の入手に苦労する羽目になった。中国版ツイッター(Twitter)の「新浪微博(Sina Weibo)」には「世紀の瞬間を見逃した。最悪だ」との書き込みも。ネット上では、今回の規制はグーグルと中国政府との過去の経緯と何らかの関係あるのではないかとの臆測も飛び交っている。

 グーグルは2010年、サイバー攻撃や中国政府による検閲に抗議し、中国本土でのネット検索サービスから撤退した。中国当局は現在もグーグルが提供するサービスのほとんどを規制している。
【翻訳編集】AFPBB News