俳優として兄弟ともに活躍する、昨今の映画業界。そんな中、兄・姉の活躍から紐づいて、今年は弟・妹俳優たちの躍進が止まらない。2017年に活躍する兄弟俳優たちの中で、とくに弟・妹俳優たちに注目して今年の映画を紹介したい。

まず紹介するのは、『ハンガー・ゲーム』シリーズや『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(16)に主演しブレイクを果たしたリアム・ヘムズワースが主演する映画『ある決闘 セントヘレナの掟』(6月10日日本公開)。1880年代、メキシコの国境リオ・グランデ川に何十という遺体が流れ着く。不可解な事件を捜査するため、状絵流の町へ向かうテキサス・レンジャーのデヴィッド(リアム・ヘムズワース)。彼が見たものは、因縁の再会となる説教師・エイブラハムが街を掌握する姿だった。本作に主演を果たすリアム・ヘムズワースの兄は、マーベル作品『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース。最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』が11月3日に公開が控え、兄弟ともに目まぐるしい躍進が続いている。

そして、アカデミー賞主演男優賞を獲得したを受賞したケイシー・アフレックが主演する『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(現在公開中)。ケイシー・アフレックの兄は、製作・監督・主演作「アルゴ」(12)でアカデミー作品賞を受賞したベン・アフレック。ベンと旧友のマット・デイモンが本作のプロデューサーを務めていることから、ケイシーに白羽の矢が立ったことは言うまでもない。本年度のアカデミー賞授賞式で、受賞したケイシー・アフレックからこれまで自分を支えてきた人々への感謝の言葉を紡ぎ、最後に兄ベンに「愛してる」とスピーチするなど、まさに本作の栄光が兄弟愛を導いた証拠になっている。

最後に姉妹俳優の活躍も。1979年のサンタバーバラを舞台に、15歳の少年ジェイミーとシングルマザーのドロシア、そして彼らを取り巻く人々を描いた映画『20センチュリー・ウーマン』(6月3日日本公開)。これに出演するのは、『マレフィセント』、『ネオン・デーモン』の人気女優エル・ファニング。彼女の姉ダコタ・ファニングは『アイ・アム・サム』ではショーン・ペン&ミシェル・ファイファーと、『マイ・ボディガード』ではデンゼル・ワシントンと、『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』ではロバート・デ・ニーロ、そして『宇宙戦争』ではトム・クルーズと共演し、ベテラン俳優に引けを取らない演技を見せるが、妹エル・ファニングも、本作のほか、身も心も男性として生きたいと告白し、そのためにホルモン治療を受けたいという難役でもある主人公の16歳の少女レイ『アバウト・レイ 16歳の決断』も公開が控える。

はたして彼らは兄・姉の存在を超えることができるか、注目が集まっている。

■『ある決闘 セントヘレナの掟』
2017年6月10日(土) より新宿バルト9他 全国ロードショー
(c) MISSISSIPPIX STUDIOS, LLC 2015

■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
2017年5月13日 よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか上映中
(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

■『20センチュリー・ウーマン』
217年6月3日(土) より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
(c) 2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『ある決闘 セントヘレナの掟』に出演のリアム・ヘムズワース (c) MISSISSIPPIX STUDIOS, LLC 2015