【ソウル聯合ニュース】故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を主人公としたドキュメンタリー映画「盧武鉉です」(原題)が、韓国で大きな反響を呼んでいる。

 映画振興委員会の統計によると、同作は公開初日の25日に579スクリーンで計7万8737人の観客を集め、ハリウッド映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」に次いで興行成績2位を記録した。韓国ドキュメンタリー映画の公開初日の動員数としては過去最高となる。
 「盧武鉉です」は、盧氏が2002年の大統領選を前に行われた新千年民主党の国民参加型予備選挙に出馬し、支持率2%から党の候補の座を射止めるまでのドラマを描いたドキュメンタリー。当時の予備選の映像・資料や文在寅(ムン・ジェイン)大統領をはじめとする盧氏の周辺人物39人のインタビューを交え「人間・盧武鉉」について語っている。
 公開にこぎつけるまでには困難が伴った。イ・チャンジェ監督らは保守系の朴槿恵(パク・クネ)政権下の昨年4月に行われた国会議員総選挙以降に製作を開始したが、外部から圧力を受けることを恐れ製作していることを隠していた。劇場公開は無理だと予想していたという。
 だが、同作は全州国際映画祭の製作費支援対象に選ばれ、今月初めに同映画祭で初公開された。今月10日に進歩(革新)系の文在寅政権が発足したことで雰囲気が一変し、安定した配給網を確保することができた。また、クラウドファンディング業者が上映のための資金を募ったところ、23〜24日の2日間で目標額の245%に当たる4億8900万ウォン(約4900万円)が集まった。
 配給会社の関係者は作品の人気ぶりについて「(朴前大統領の)弾劾や大統領選などを経て、盧武鉉元大統領を懐かしく思う気持ちが高まったようだ。『盧武鉉』というコンテンツのパワーだろう」と話している。
tnak51@yna.co.kr