現代美術家ジェフ・クーンズ氏による新たなパブリックアート作品「Seated Ballerina(座るバレリーナ)」。米ニューヨークのロックフェラーセンターで(2017年5月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米ニューヨーク(New York)に現れた米現代美術家ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏の最新の巨大な作品が、1993年に死去したウクライナ人アーティストの作品と酷似しているとして、ウクライナの人々が25日、クーンズ氏に対する非難をインターネット上で展開した。

 問題の作品は、今月、ロックフェラーセンター(Rockefeller Center)にお目見えした高さ14メートルのインフレータブル(空気注入式)のパブリックアート作品「Seated Ballerina(座るバレリーナ)」。クーンズ氏は、19世紀末のロシアの小さな磁器人形に着想を得たものと言明している。

 だが多くのウクライナ人は、それはオクサナ・ジュニクルプ(Oksana Zhnikrup)(1931-1993年)の小さな磁器人形作品の盗作だと抗議の声を上げた。

 クーンズ氏の広報担当者はAFPの取材に対し、「われわれはオクサナ・ジュニクルプの作品のことを知っているし、それをクーンズ氏の作品に使用する許可を得ている」とEメールで回答した。

 それでも同氏に対するウクライナ人の怒りを静める効き目はないようだ。ウクライナのあるアーティストは「クーンズ氏がインスピレーションの出所を明記するのを忘れたのなら、訴訟を起こすようウクライナ政府に勧めます。米国は、ウクライナには腐敗と戦争だけでなく、芸術も存在することに驚くでしょう」とフェイスブック(Facebook)に投稿した。

 クーンズ氏は以前にも盗作で訴えられている。3月には、「Naked」と題された立体作品がフランス人写真家の作品の「模作」とされ罰金の支払いを命じられた。また、それ以前にも、同氏は作品の著作権侵害で3度訴えられ、2度有罪とされている。
【翻訳編集】AFPBB News