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●コミュニケーション向けサービスを拡充

NTTドコモは5月24日、2017年夏期に発売する新端末および新サービスの発表会を開催。「Xperia XZ Premium」や「Galaxy S8+」など、新端末9モデルに加え、さまざまなサービスも発表された。「ドコモ2017夏新製品、全9モデルと新サービスを一挙解説! 前編」では、夏の新端末をまとめて紹介。後編では、新しいサービスを中心に紹介していこう。

○コミュニケーション向けサービスを拡充

まずコミュニケーション関連の機能として、通話時に耳に端末を当てるだけで通話がスタートする「スグ電」が改良され、終話時に「さようなら」などというキーワードを言ってから耳から端末を話すと通話が切れる「音声終話機能」に対応(対応端末のみ)。また、留守番電話サービスが改良され、伝言メッセージをテキスト化して読めるようになった「みえる留守電」も開始する(Android 5.0以上を搭載した端末に対応)。

また、スタートアップ企業と提携し、子どもがいる共働き世帯のコミュニケーションを促進するスマートディスプレイ「petoco」が今夏発売予定として紹介された。いわゆるスマートスピーカー製品とも一部重なる部分がある、ユニークな端末になりそうだ。

○dポイントを中心にライフスタイルの充実にもチャレンジ

ライフスタイル向けのサービスとしては、主にシニア層を中心に、ワンコインでさまざまな優待サービスを提供する「dエンジョイパス」、アルバイトや転職、スマホワークを探せる「dジョブ」がスタートする。

dエンジョイパス(月額500円)

月額500円でさまざまなジャンルの割引や優待が受けられるサービス。シンプルかつ大きめのUIを多用したサイトデザインも、シニア向けを強く意識したものだ。ニュースリリースを中心に「55歳以上のシニア世代を対象」という文言が先走っており、シニア向け専用サービスと誤解されがちだが、実は利用に年齢制限はないという。

ドコモとしてはシニア世代の利用者が約半数を占めること、こうした世代に向けてアピールするためにを考慮してこのような表現になったということだが、レジャー施設やレストランの割引などは小さい子供のいる若い世代の世帯でも役に立つはず。今後のコンテンツの拡充も含めて個人的に注目したいサービスだ。

dジョブ(利用無料)

求人情報アグリゲーションサービスを手がける株式会社じげんと提携したサービスで、複数のアルバイトや転職情報サイトの情報をまとめて一箇所で検索できるほか、スマートフォンやPCで自宅などで実行できる仕事(ケータイワーク)の募集も行なっている。ケータイワークの場合、数分で終わるアンケート的なものから、レビューや撮影といったものまで内容は様々で、謝礼はdポイントなどで支払われる。

ケータイワークは手軽な内職・アルバイトとして人気を集めそうだが、一方でドコモユーザーだけでも相当な数になるため、人気のあるワークは応募している間に、たちまち募集終了してしまいそうだ。

○dポイント支払い対応店が拡大

このほか、dポイントやdケータイ払いプラスに対応する新規加盟店として30社/21社・22サイトが追加され、発表時点でdポイントが利用できる店舗数は25,900件に到達することが明らかになった(10月をめどに3万件を超える見込み)。

dポイントについては海外での利用も徐々に広がって来ており、今回はグアムの5社・13店舗でdポイントの利用・貯蓄が可能になったことが発表された。グアムではこのほか、dアカウントで滞在中のWi-Fiが無料で利用できるようになるといったサービスも提供される。また、Amazon.co.jpでの支払いがドコモのケータイ料金と一緒に支払えるようになったことも明らかにされた。

●ターゲットを絞り込んだ機種構成に、留守電テキスト化機能も◎

今回の発表では、ハイエンド端末はしっかり選択肢を用意しつつ、ハイエンド並みの高性能モデルから新しい低価格プラン用のお手頃なコストパフォーマンス重視の端末まで無駄なく用意してあり、全体の数こそ少ないものの、きちんとターゲットを絞り込んだ機種構成になっていると感じさせられた。

性能的にも充実しており、ミドルレンジ以上の端末を選べば、ゲームなども大きなストレスなく遊べるだろう(端末の背が丸まっていて置いた時に定まらなかったり、発熱が大きいという問題は如何ともしがたいが)。スマートフォンの進化もそろそろ円熟期に到達しており、以前ほど革新的な新端末というものは登場しなくなっているが、それでも2〜3年前に購入したユーザーに対して、きちんと進化した端末を提示できている。どの機種もよく練られており、どれを選んでも大きな不満はないと思われる。

通信速度は、9機種のうちフラッグシップの3機種で下り最大788Mbpsの高速通信に対応する。そろそろ1Gbpsに手が届きそうな段階まで到達したが、このあたりは回線の利用効率が高まるなどして、特に混雑時の実効速度が高まってくれなければあまり意味がない数値に思える。5Gになれば解決する問題かもしれないが、理論値と実効値の乖離が大きすぎるのも考えものなので、なんとか改善してほしい。また、最大788Mbpsという速度は、当初は使える地域がかなり限定されることもネックだ(東名阪地域の1.7GHz帯が利用できるエリアのみ)。今後の広がりに期待したい。

新サービスについては、地味ながら留守番電話のテキスト化サービスが大きなトピックだと考えている。電話に出にくいシーンでも留守電を確認できるというのはもちろん、聴覚にハンディキャップを抱える人にとっても嬉しいはずだ。新しいテクノロジーでより多くの人の生活が便利になるというのは、技術革新の理想的な姿とも言える。こうした取り組みが広く評価されるようになってほしい。