ベルギーの首都ブリュッセルにある北大西洋条約機構(NATO)本部での式典で演説するドナルド・トランプ米大統領(右)。左はイエンス・ストルテンベルグNATO事務総長(2017年5月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、加盟各国は防衛費を公平に負担していないと激しく批判する異例の演説を行った。

 トランプ大統領は、NATOの新本部庁舎で行われた、2001年の米同時多発攻撃を記念する展示作品の公開式典で演説。初のNATO首脳会議出席という大きな注目が集まる機会を利用し、NATO加盟国の負担金不足分は「多額」にのぼるとの批判を展開した。また、英マンチェスター(Manchester)の爆破事件に触れ、加盟国に対してテロや移民政策に対してより強硬な姿勢を取るよう求めた。

 NATO諸国は、加盟国の集団的自衛権を保障したNATO条約第5条の保持に対する確約をトランプ大統領から得られることを期待していたが、トランプ氏はこれには一切触れないまま、加盟各国に厳しい非難を浴びせた。

 トランプ大統領は加盟諸国首脳の眼前で「加盟国28か国のうち、23か国がしかるべき防衛費を支払っていない」と明言。首脳らの間には困惑の表情が広がった。

 トランプ氏は昨年の大統領選挙中、NATOを「時代遅れ」だとし、負担分の防衛費を支払わない加盟国に対する防衛の義務はないと主張して加盟諸国の懸念を呼んでおり、今回の激しい批判は当時の発言をほうふつさせた。
【翻訳編集】AFPBB News