【今週のボヤき】

上の方針がコロコロ変わって疲弊しています。私が所属する事業部は50人くらいでその下に課が分かれている感じです。事業部全体がうまくいっていないせいか、会議のたびに上の方針が変わり、下はそれに振りまわされます。

仕事なので、ベストを尽くすよう頑張ってはいるのですが、上の方針がコロコロ変わるせいで前から準備していたこともできなくなったり、せっかく築いた人間関係も生かせなかったりして、なんのために仕事をしているのかわからなくなることもしばしば。

大企業なので新卒で入ってくる子たちも優秀な子ばかりなのですが、彼女・彼らが疲弊していくのを見ると申し訳ない気持ちになります。「まずはクライアントのことを第一に考えて一緒に頑張ろう」と己と後輩に言い聞かせてなんとか乗り切っていますが、心が折れそうです。社内のゴタゴタではなく、仕事それ自体に向き合いたいです。まあサラリーマンなので社内のゴタゴタや人間関係を乗りこなすのも仕事のうちだとは思うのですが……。

まずは目的を理解して

無能な上司は個人的な気分で言っていることがコロコロ変わることはありますが、組織としての方針というものはあまり変わることはないですね。

ましてや大企業なら本筋となる目的は変わっていないはず、変わるのはその目的を様々な方向からアプローチするための手段でしょう。

つまり手段は変わっても目的は変わっていない可能性が高いということ。移り行く手段をよく観察すれば目的となるものは理解できると思います。

「疲れ」の原因は?

何が疲れるかって何のためにやっているのかわからないのが疲れるんですよね。

目的地もわからず言われるがままに走らされている感じ。

何を目指して走ればいいのか、あとどれくらい走ればいいのか、本当にこっちの方角で合っているのか。

「わからない」というストレスが余計な疲れを誘発してしまっているんです。
人間にとって最も恐怖を感じること、不安に感じること、ネガティブな要因となるものは「わからない」ということ。

わからないから不安になり恐怖を感じてネガティブになり、そのネガティブな気持ちを相殺するためにイライラしたり攻撃的になったり、そうやってメンタルを削って心身を消耗させてしまうものなんですよ。

「我慢するほうが楽」という心理

大事なのはわからないことを放置しておかないこと、つまり我慢をしないことです。

「方針がコロコロ変わるのはどうしてだろう?」という疑問を解消しようとしないのはなぜ?

「その疑問を解消するためには上と話をしなければならないから、話をすれば角が立ってしまうかもしれないから、それによって煙たがられるのも心外だし、何よりそんなのめんどくさい、だったらわからないことは我慢をして言われた通りに仕事をこなしているほうが楽」

という心理作用があったからなんじゃないですか?

わからないことを解消する努力を怠り我慢を選んでしまった成れの果てがそのストレスと疲弊感なんですよ。

足りないのはコミュニケーション

社会人にとって「わからないことは聞く」ということは「いろはのい」です。
疑問があるのならどんどん聞くべきで、それによって上との意思疎通ができあがり、そこは自分にとって働きやすい環境になっていくんです。

何が足りないって上とのコミュニケーションが足りない。

コミュニケーションが成立しない陰口悪口に逃げても何も解決しません。本気でその仕事に取り組んでいるのならわからないことは放置しないように。

上と下との隔たりを繋ぐ橋はコミュニケーションしかないんだぜ。