結婚を親に反対された! 専門家が教える「上手な説得方法」

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大好きな彼氏にプロポーズされ、2人の間で結婚の意思が固まっても、何らかの理由でどちらかの親に反対されると結婚は難航しますよね。なんとか上手に説得して、結婚を認めてもらいたいもの。今回は、女性209人の意見と専門家のアドバイスから、結婚を親に反対されたときの「上手な説得方法」をご紹介します。

■「結婚を親に反対された……」女性のつらいエピソードを紹介!

昔とはちがい、お見合い結婚ではなく恋愛結婚が主流となっている現代において、親に結婚を反対されるケースも存在するようです。気になるその実態を探ってみましょう。

◇女性の約5人に1人が、結婚を親に反対された!

まずは、自分または彼氏の親に結婚を反対されたことがあるかどうか、女性たちにアンケートで聞いてみました。

Q.あなたは彼氏との結婚を、自分または相手の親に反対されたことがありますか?
ある……19.0%
ない……81.0%

女性の約5人に1人は「親に結婚を反対されたことがある」と回答。このようなケースは、決して珍しくはないようです。どうして反対されてしまったのでしょうか?

◇女性に聞いた「結婚を親に反対された理由」

親が子どもの結婚を反対するのも、何かしらの理由があってこそ。反対されたことがある女性たちに、気になる理由を教えてもらいました。

☆付き合って日が浅い「スピード婚」だったから

・「付き合ったばかりで、まだ結婚は早いと反対された」(24歳/医療・福祉/専門職)

交際期間が短ければ、「本当にお互いのことをわかっているの?」と、親が不安に思うのも当然かもしれません。スピード婚=離婚率が高い、というイメージもあるのでしょう。

☆自分または相手の年齢が若すぎるから

・「年齢。若かったため。まだ早いと言われた」(33歳/小売店/販売職・サービス系)

・「相手が大学院生だったので、母に反対された」(27歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)

結婚するタイミングに、年齢は関係ありませんよね。しかし、「若すぎることでいろいろな弊害が生まれるのでは」という考えは、人生経験を積んだ親ならではの意見でしょう。

☆自分と相手に年の差がありすぎるから

・「年齢があまりに離れすぎていること」(34歳/医療・福祉/専門職)

2人の年齢差が開きすぎていると、将来のことなどを考えたとき、いろいろと不安になることもあるようです。その不安を払拭する必要がありそうですね。

☆相手の過去・スペック・人柄などに不満があったから

・「どうしようもないダメ男だったから」(25歳/その他/その他)

・「相手が、バツはないが子ども連れだったから、親に反対された」(27歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「相手がバツイチで、渋った感じはあった。でも会ってみたら好印象だったらしい」(26歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

「離婚歴」や「子どもの有無」に対して、敏感に反応する親は多いことでしょう。過去や性格は変えられるものではないので、なかなか難しいですよね。

☆家の事情(家柄・跡継ぎ問題など)があったから

・「彼氏の親御さんと同居することが条件だったため、私の親が反対した」(34歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

・「結婚してから、継がないといけないかもしれないから」(24歳/その他/技術職)

結婚は「家同士の結びつき」であるとも言いますよね。しかし、家の事情で反対されてしまうことに対して、どうにもこうにも納得できない点は多いでしょう。

★女性の意見・まとめ

主にこのような5つの理由で、親に結婚を反対されてしまった女性が多いようです。跡継ぎ問題や年齢など、当人同士では解決できない事情がほとんど。そうなると、親を上手に説得する方向に持っていくしかなさそうですね。

■婚活コンサルタントに聞いた「結婚を反対する親の説得方法」

結婚を反対する親には、どのような説得方法が効果的なのでしょうか? 結婚事情にくわしい婚活コンサルタントの澤口珠子さんに、主な理由別に「結婚を反対する親の説得方法」を聞いてみました。

◇「スピード婚」で反対された場合

スピード婚への反対は、交際してまだ日が浅く、相手の欠点が見えていない・相手のことをよく理解していないことから、「離婚してしまうのではないか」というご両親の心配から生まれるものです。

たしかにスピード婚は、恋愛が一番盛り上がっていて、相手の欠点すら魅力に思える状態の中で、勢いで決断しがち。「ビビビ婚」とも呼ばれています。そんなとき、ご両親に「彼が好きなの、どうしても結婚したいの」と感情で訴えても逆効果で、いつまでも並行線をたどるでしょう。

まずは、自分が冷静な状態であること、一時的な感情や勢いだけで結婚を決めたわけではないことを最大限にアピールしてください。そのうえで、彼との結婚を決めた経緯や理由、彼と結婚するメリットをロジカルに説得するようにしましょう。または、一時的な情熱と勘ちがいされないよう、彼と一緒に堅実な将来設計プランを立てて、ご両親に説明するのもおすすめです。

◇「年齢の若さ」で反対された場合

ご両親にとって、いくつになっても自分の子は「子ども」のままなのです。まずは、もう自分は精神的・経済的に自立して、社会的に立派な大人であることをアピールしましょう。そのうえで、年齢が若いうちに結婚するメリットをロジカルに説明していきましょう。

ここで、ぜひご両親の説得材料に使っていただきたいのが、「若いうちに結婚するメリット・4つ」です。

★若いうちに結婚するメリット・4つ

(1)結婚することで社会的信用が得られ、プライベートも落ち着くので、仕事に専念できるようになる
(2)早めに貯蓄をスタートできるので、堅実なライフプランを設計できる
(3)若いうちに子どもを持てる可能性が高くなる
(4)若いうちに子育てが終わることにより、育児とお互いの両親の介護が被らず、体力・金銭的にも負担が少ない

(3)は、「自分たちがまだ元気で積極的に面倒を見られるうちに、孫を抱きたい」と思っている両親には特に効果的。(4)は、若く結婚して子どもを持った夫婦の最大のメリットです。ご両親も「介護」という言葉にドキッとして、結婚を許してくれるかもしれません。

◇「年の差」で反対された場合

「年の差婚」に対するご両親の不安は、どんなものがあるでしょうか? 大きくわけて、以下の4つが考えられます。

★「年の差婚」に対する親の不安

(1)年の差があることで価値観が合わなくなり、最終的には別れてしまうのではないかという「離婚の不安」
(2)女性が年上の場合、自分たちの孫を抱けないのではないかという「出産の不安」
(3)男性が年上の場合、子どもが成長するまでお金はどうするのかという「金銭面の不安」
(4)相手が年上すぎる場合、相手の介護や別れが早く来るのではないかという「老後の不安」

この場合は、年の差婚の不安やデメリットを自分たちはきちんと理解していること、そのうえで2人で相談して結婚を決断したこと、そして2人は固い絆で結ばれていることをアピールしましょう。

また、年の差婚ならではのメリットを伝えることも有効です。男性が年上であれば、頼れる存在であること、経済的に安定していることなどが挙げられます。男性が年下であれば、自分も若々しさを保てること、これからの伸びしろがあることなどを伝えてみてください。

そして一番のポイントは、「年の差なんて関係ない!」とご両親が思うぐらい、2人の円満さをアピールすることです。親は、自分の子どもが幸せな様子を見ることが一番の幸せです。

なお、(3)の「金銭面の不安」に関しては、ファイナンシャルプランナーなどに相談してきちんと数字を出してもらい、ご両親に提示することも大切です。(4)の「老後の不安」については、相手が先に亡くなった場合の事後処理や生活の保障を説明するなど、そのあたりのこともきちんと考えていることをご両親にしっかり伝えましょう。

◇「相手の過去・スペック・人柄」で反対された場合

結婚するのは親ではなく、自分自身なのですから、自分が選んだ相手の過去・スペック・人柄で反対されるのはとても悲しいことですね。しかし、ご両親も無駄に年をとってきたわけではありません。ご両親が彼の過去・スペック・人柄で反対する場合は、今までの人生経験から得た何かしらの理由があるはず。

まずは、ご両親が反対している理由をじっくり聞いてみてください。そのうえで、過去・家柄・学歴など、今から改善できないことではなく、彼の人柄・仕事・年収など、これからいくらでも改善できることにフォーカスして、ご両親が納得できるように説得していきましょう。

◇「家の事情」で反対された場合

家の事情で結婚を反対された場合は、ひとりで抱え込まないことがポイントです。自分だけでなく、彼と2人で説得していくようにしましょう。まずは、2人でしっかりとご両親の反対理由を聞きます。そして、感情的にならずに妥協案を出すなどして、一つひとつクリアしていくことが必要です。

もし2人での説得が難しいようでしたら、ご兄弟やご親戚、信頼できる上司や恩師など、第三者の力を借りて説得するのもおすすめです。自分たち2人の力では及ばないような問題も、まわりを巻き込んでサポートしてもらうことで解決することもあります。問題を抱え込まず、まわりに相談するようにしましょう。

■まとめ

親に結婚を反対されてしまったら、「私が選んだ人なのに、どうして?」と悲しい思いをすることもあるでしょう。しかし、親には親の考えがあり、子どもの幸せを願っているからこその「反対」なのだと、まずは理解してあげることが大事。そして、最終的に決断するのは結婚する2人です。自分たちにとって「後悔しない選択」とはどのようなものなのか、これを機に彼と話し合ってみてくださいね。

(監修:澤口珠子、文:ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2017年5月10日〜5月11日
調査人数:209人(22〜34歳の女性)