【選手評】日本代表25名の選出理由を語るハリルホジッチ監督、新戦力・加藤恒平の選出に「彼はボールを奪う役割」

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▽日本サッカー協会(JFA)は25日、来月7日に行われるキリンチャレンジカップ2017のシリア代表戦及び同13日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク代表戦に臨む日本代表メンバー25名を発表した。

▽メンバー発表に合わせて、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が選手の選出理由をコメント。また、招集外となったメンバーについても触れた。

GK

川島永嗣(メス/フランス)

東口順昭(ガンバ大阪)

中村航輔(柏レイソル)

「3人のGKを呼ぶ。(川島)永嗣と東口は安定したパフォーマンスを見せている。西川、林(彰洋)を追跡してきたが、今のパフォーマンスに満足していない。そのため5番目くらいの選手だったが、中村を呼ぶ。若い選手だ。ここ最近は素晴らしいクオリティを見せている」

「柏も2位だが、彼のパフォーマンスが大きい。GKに関しても、フィールドに関してもパフォーマンスがよければここに入る。私の場合リストの変更は必ずある。全員にプレシャーをかけながら、2カ月前に良かった選手が今良い訳ではない。シリア戦、イラク戦に関しては最も良いパフォーマンスの選手が必要だ。我々の基準、厳しさが正しいかどうかは様子を見なければいけない。彼次第だ」

「もう一度強調しておかなければいけないのは、永嗣のパフォーマンスや行動の素晴らしさだ。メスとサインした時は第3GKだった。ただ、トレーニングを続けて、毎回合宿に呼んだ時は本当に素晴らしい野心、気持ちを持ってやってくる。経験がある選手で、不遇な状態でクラブに居たが、日常のトレーニング、合宿のトレーニング、そしてGKコーチとのディスカッションを通して良さが見られる。(移籍は)簡単な決断ではなくリスクがあるものだったが、彼が最後の最後で席を勝ち取って、代表でも良いパフォーマンスを発揮してくれている」

「メスでも活躍して、ある節では最も良い選手に選ばれた。これは一番良いメッセージになる。こんなに経験ある選手が、パフォーマンスをトレーニングしながら維持している。そして若い選手も台頭してきている。色々な人にこのスピーチを聞いてほしい」

DF

酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)

長友佑都(インテル/イタリア)

宇賀神友弥(浦和レッズ)

「(酒井)宏樹はマルセイユで完全な先発だ。(酒井)高徳も良いシーズンとなった。彼はまたチームを救った。(長友)佑都は、ここ最近は良いプレーをしている。彼が自分のパフォーマンスを取り戻したのを嬉しく思っている」

「(宇賀神は)それから長い間、追跡してきた選手だ。彼の監督とも話をした。4バックの左として考えている。右もできる感じがする。右利きだ。3バックで右CBもやっていた。過去にもこのポジションは色々な選手を呼んでトライしてきた。今度は彼の番だ。28歳で、凄く若いわけではない。経験もあると思う。この合宿でどの様な活躍を見せるか、様子を見たい」

DF

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

三浦弦太(ガンバ大阪)

昌子源(鹿島アントラーズ)

槙野智章(浦和レッズ)

「ここにも新たな選手がいる。(吉田)麻也はA代表で大事な選手であり、クラブでも大事な選手となった。昌子もクラブでしっかり伸びてきている。フィジカルも経験も伸びている。槙野もシーズン最初は少し難しい状態だったが、パフォーマンスが戻り、特にフィジカルが戻ってきた。槙野はもっとできると信じている」

「そして三浦を入れた。ここ2、3カ月は特に注意して見ていた。森重もA代表でずっと先発だったし、丸山もいたが、今は少し満足していない。ここ2カ月、この若い選手が特にフィジカル面で良いパフォーマンスを見せている。デュエルの空中戦、そして地上戦にも強い。また後ろからの組み立てでは賢さを見せる。この若い選手を信頼したいと思う。少し植田を抜いているかなと。植田は少しケガもある。合宿中にどう活躍するか見て見たい」

MF

山口蛍(セレッソ大阪)

遠藤航(浦和レッズ)

今野泰幸(ガンバ大阪)

加藤恒平(ベロエ・スタラ・ザゴラ/ブルガリア)

「みなさんがあまり知らない選手も入っている。遠藤は後ろの真ん中でプレーしている。デュエルで最も勝っているディフェンダーかもしれない。イラクのようなパワーがあるフォワードには良いかもしれない。浦和でも良いパフォーマンスを見せている」

「今野は確信が持てない。もう2カ月経ったが、クラブ、メディカル、テクニカルスタッフと密に関係を持って、ケガを治療しながらトレーニングしている。我々も注意して見ている。フィジカル的にもボールを使って、グループに合流していると聞いている。我々のスタッフも向こうに送ってクラブと密に連携している。もしかしたら、28日あたりにフレンドリーマッチがあるかもしれないとのことなので、45分か60分は出て欲しいと思う。そして、6月4日の試合に出られれば良いと思う」

「そこが良ければしっかり合流してもらい、シリア戦がどうなるかという状態だと思っている。イラク戦に向けてしっかり準備できるかは今の私には分からない。ただ、イラクに間に合ってほしい。彼のような選手が欲しい。中盤での存在感、守備、攻撃、ヘディングが強い選手だ。相手もかなりアグレッシブにくると思うし、今野のような選手はたくさん居ない。我々とクラブと連携をとって、彼を向上させたいと思う」

「あまり知らないであろう加藤を呼んだ。ほぼ一年かけて追跡してきた。ブルガリアでやった試合を4試合ほど現地で見た。そして、ビデオでも数試合見た。もう一度言うが、4回ほど現地でダイレクトで見た。彼はボールを奪う役割だ。それからしっかり組み立てもできる。このような若い選手をテストして、見てみたい。すぐにプレーさせることではないが、お互いを理解する時間が必要となると思う。今野がどうなるかもわからない。もしかしたら、このような選手が必要となるかもしれない。奪うところでアグレッシブさを持って戦えるのが彼だ。28歳で経験もある。様子を見てみよう」

MF

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

倉田秋(ガンバ大阪)

井手口陽介(ガンバ大阪)

「(香川)真司はカップ戦のファイナルが待っている。それが終われば戻ってくる」

「倉田は可能性がある選手だと感じている。戦術的に少し変更を加えて、彼のリズムの変化、方向の変化を加えてもらえればと思っている。守備的にもうまくいく。ただ、時々ファウルをしすぎる所があるので、そこは改善してもらいたい。彼は清武との競争だが、この試合では彼を選んだ。この試合では倉田や香川が必要だと判断した」

「若い選手では井手口を入れた。中盤の多くのポジションができる。これは全て今野の状態次第ではある。ただ、井手口も常に向上を続けている。物凄く伸び代感じる選手だ。数カ月前に一緒にトレーニングしたので、また帰ってくるという感じだ。しっかり競争して、周りにプレッシャーをかけて欲しい」

FW

久保裕也(ヘント/ベルギー)

本田圭佑(ミラン/イタリア)

原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

乾貴士(エイバル/スペイン)

「サイドのアタック陣だ。久保は継続して点を獲っている。(本田)圭佑が戻ってきてくれたことが嬉しい。点を獲ったし、素晴らしい入りをした。いつも圭佑を信頼していて間違ってなかったなと思わせてくれた。確かにクラブではたくさんプレーしていない。ただ、トレーニングは凄く厳しくやっている。なぜなら、ミランは厳しい競争があるからだ。最近の試合は本当にエクセレントだった。FKから点を獲ってくれて嬉しい。気を緩めていない。ただ、A代表で席を取るために戦わなければいけないのは、わかっているだろう。これは全員へのメッセージだ。一番大事なのはA代表というチームだ」

「少し難しいシーズンだったのは(原口)元気だ。色々なチョイス、戦術があったのか。少し厳しめのディスカッションも彼とした。最近の2試合は良かったと思う。元気はA代表で見せてくれたものを、もう一度やってくれると思っている」

「そして乾。宇佐美との競争だったが、ここ最近は素晴らしいパフォーマンスを見せているのでロジカルだ。バルセロナ戦の得点もそうだ。ただ、少し良くない時期もあった。これから検査しなければいけない状態でもある。合宿に間に合うかどうか、状況を見なければいけない。A代表に戻ってきてくれて嬉しい。クラブとA代表の役割は違うのでしっかりとした説明がいる。点を獲ってくれていることは嬉しい」

「乾の状態について具体的にいうと、足首がわからないということだ。うまくいくことを期待している。準備ができていなければバックアップメンバーを使う」

FW

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)

浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)

「真ん中の3人。大迫は少しケガがあった。少し早く復帰しすぎた上に病気もあった。ただ、その病気のおかげでケガの回復が少し早かったと思う。良い試合して、素晴らしいゴールも決めた。大迫がここにいることは大事だ」

「オカ(岡崎)は常にハーフは出ている。A代表ではもっと点を獲って欲しいが、パフォーマンスは常に良い」

「浅野は最近あまり出ていない。以前は良いプレーをしていたが何かあったのかなと。浅野の他に武藤も考えたが、私の戦略ではこの選手が必要だ。ディテールには入らないが、イラク戦で最後の15分、相手の裏を狙う選手が必要だが、ただそれができる選手があまりいない。浅野や武藤がそういう選手だ」

「ここ最近、国内リーグでも何人か良いプレーを見せている。興梠(慎三)、金崎(夢生)、杉本(健)。杉本は昨年も話したが伸びていて、今もかなり伸びている。興梠、金崎、小林は定期的に良いパフォーマンス出すことができればこの競争に入る。我々は各自を見ている。毎回の合宿では、よりパフォーマンスが良い選手が入る。ここにいないからといって、次も呼ばないというわけではない。この合宿では新しい選手、若い選手がいる。私のチョイスが良いメッセージとなることを期待している。海外にも国内にもだ。良い選手、良いパフォーマンス、資格がある選手であれば誰でも呼ぶ」