エン・ジャパンは5月25日、適性検査の結果から見る2017年度新入社員の特徴と育成ポイントを発表した。対象は、同社の新人研修プログラムを受講した新入社員322人。

仕事に対しては「スペシャリスト」「安定志向」「私生活重視」

調査では、適性検査の項目からコミュニケーションの取り方と仕事へのスタンスの2つについて、2012年の新入社員505人の結果と比較しながら明らかにしている。

それによると、今年の新入社員は「意思伝達力」は高いものの、「論理的表現力」、「好感表現力」が低いという。

同社はこの原因を、2017年入社の社員は物心ついたときからSNSがある環境で育ったためではないかと推察する。自分の興味関心や意志を伝えたいという思いは強いが、自分がどう見られるかを意識するあまり、自分から人と関わる積極性が低かったり、対面でのコミュニケーションを苦手とする傾向があるというのだ。

また、仕事のスタンスに関しては「変革性」「スペシャリスト」「安定志向」「私生活重視」といった項目が高くなる一方、「行動性」「アントレプレナー」「チャレンジャー」などの項目は低かった。新しいことに挑戦するよりも、特定の分野を極めてスペシャリストとして生きる道を好んだり、仕事は生活のための手段と割り切って取り組む傾向が示唆された。

調査を行ったエン・ジャパンはこれらの結果を元に、今年の新入社員を

「周りを巻き込むことが苦手で、殻にこもる。競争を好まず、私生活重視の傾向」

と評している。

「小さな承認・賞賛を積み重ね、行動計画を完遂させる」ことが大事

では、こうした特徴を持つ社員を教育する場合、どのような点に気を付けたらよいのだろうか。調査では、以下の3つを提案している。

・対話や接点を通し、指摘する場所とタイミングを考慮する
・小さな承認・賞賛を積み重ね、行動計画を完遂させる
・期待をかけつづけ、新しいミッションへ挑戦を促す

ただ、これらの提案は、社員がどんな傾向を持っているかに関係なく、後進の育成時に注意すべき点のようにも見える。

新入社員も、社員である前に一人の人間。先輩だからと横柄な態度を取るのではなく、誠実な態度で向き合うよう意識することが重要なのかもしれない。