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村瀬秀信の「スポーツワイド プロ野球デジタルニュース」



皆様、こんばんは。月に一度、デジタルとプロ野球という交わりようのない概念の前に棒立ちするひととき。オリックスのロメロって、プレステ世代には”□×□ボタン”にしか見えませんよね。「プロ野球デジタルニュース」のお時間がやって参りました。

5月5日の「こどもの日」はオールひらがな



まずは最初のニュースです。今年のお正月にヤクルト・杉浦稔大投手と結婚した、元モーニング娘にして元テレビ東京アナウンサーの紺野あさ美さんが、自身のインスタグラムで「アスリートフードマイスター」の資格に合格したことを報告しました。よかったですね。

続いてのニュースです。心の傷は’05年シリーズの、といえば、33対4。柱の傷は一昨年のといえば5月5日の「こどもの日」ですね。

この日、阪神タイガースは、甲子園球場で行われた広島三連戦でスコアボードの選手の名前をすべてひらがなで表記しました。’90年代後半に電光掲示板に表示しにくいとひらがなにしたヤクルト「はた」選手以来じゃないでしょうか。

今回の試みは幼い子供たちにも選手名がわかるようにという狙いらしく、試合前のスタメン発表では選手の「こどものときのマイヒーロー」が同時に発表。高山選手はイチロー、糸原選手は『one-piece』のルフィなどと発表されていくなか、武骨な男・4番の福留孝介選手(40歳)は、「『ろくでなしBLUES』(←不良マンガ) 前田太尊(たいそん)」と子供の日もひらがな設定もすべて置き去りにする媚びない男。「いとい」「とりたに」などのひらがな設定も”『ファミスタ』みたい”と、むしろ30代以上のオッサンファンの方に好評だったようです。

スーパーゼビウスと抱き合わせ販売さも横行



タイガースは6日に9対0から歴史的な逆転勝利を収めましたが、この時のスコアボードの選手名は全部ひらがなでした。「ハード」ではじめてコールド負け寸前に急に「イージー」モードにしたような試合展開はこの後、語り継がれていくことでしょう。

ちなみにそのファミスタ。1987年の発売から今年で30周年だそうです。それ以前の野球ゲームは選手に名前も能力値もなかったため、「お前は田代だ」と勝手に名前をつけて妄想プレイを楽しんでいたわけですから、ファミスタの発売は革命的な出来事でした。筆者は地元の小学生たちの間で「ずる屋」と蔑まれていたおもちゃ屋で『スーパーゼビウス ガンプの謎』と抱き合わせで買わされたのが苦い思い出です。

なお、4月20日にはファミスタ30周年の決定版ニンテンドー3DS用ソフト『プロ野球 ファミスタ クライマックス』が発売されました。今じゃ家に居ながら当たり前のように友達とオンライン対戦ができてしまう未来世紀です。ゼビウスの謎を解かないと野球ゲームができなかった当時を偲びながら楽しみたいと思います。



▲ファミスタ30周年の特設ページの特設HPから抜粋。楽天イーグルスとのコラボした「ファミスタナイター」を6月10日(金)に開催するなど、今年はファミスタがとにかく盛り上がっている。

はい。それでは最後はいつものヤツまいりましょう。「今月のアナグラン!」

今月は東北楽天ゴールデンイーグルスからです。今季、年間8試合が行われる予定の「ブラックイーグルスDAY」。選手が黒いユニフォームをまとって戦うのですが、これの1試合目が行われた4月16日の日本ハム戦に、新しいキャラクターがお目見えしたそうです。その名も「クロワシ」さん。頭にクロワシを載せ、選手と同じユニフォームを着た以外は普通のおっさんです。球場をうろうろする以外は、おっさんらしく特に表情も変えず、気が向いたら手にしたビニール袋から名刺を出したりする以外は特に何もしないらしいですが、この日の試合にサヨナラ勝ちしたため、公式キャラクターに昇格したそうです。

ファンサービスという大義名分のもとに、なんでもありになってきました近年の野球界。来月は一体どうなっているのか、まったく予想がつきません。この連載も。というわけで、まだネタが続くようでしたら、来月もこのPBDNでお会いしましょう。サヨウナラ。

文/村瀬秀信

むらせひでのぶ/ライター、コラムニスト、プロ野球観客。セイバーメトリクスとか武器にできたからいいなぁと憧れる40歳。数学2、血圧140。著書に「4522敗の記憶」(双葉社)、「プロ野球 最期の言葉」(イーストプレス)、「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」(交通新聞社)など著作多数。

※『デジモノステーション』2017年7月号より抜粋

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