この春乗り換えたい、高コスパな旬のクルマ・ベスト5【2017年版】
昨年末から2017年春までに登場した新モデルの中から、価格、走行性能、安全性能という3つの項目で高く評価された旬のクルマを紹介します。その実力の高さに買い換えを考えている人だけでなく、考えていなかった人も気になるクルマがあるのではないでしょうか。
■日産・ノートe-POWER
2016年度下期の国内の新車販売台数で、コンパクトカーセグメントの第1位を獲得したのが、日産・ノート。この第1位獲得の原動力となったのが、2016年11月に販売された新しい電動パワートレインであるe-POWERです。
日産・ノートに追加されたe-POWERは、1.2Lエンジンを発電用に搭載し、駆動は100%電気モーターで行うというシリーズハイブリッド車です。リーフ譲りのスムーズな走行性能と、アクセルペダルの踏み戻しだけで可減速できる独特のフィーリングが特徴です。
燃料はガソリンのため充電する必要がなく、JC08モード燃費は34.0〜37.2km/Lと優れた燃費性能を発揮します。高級志向のメダリストや走りを磨いたニスモ、モードプレミアなど多彩なラインアップを誇るノートe-POWERの車両本体価格は177万2280〜245万8080円です。
■マツダ・CX-5
マツダの新技術郡であるスカイアクティブテクノロジーをフル搭載した第1弾として初代マツダ・CX-5は2012年2月に登場しました。そして2016年12月に初のフルモデルチェンジを行い2代目のCX-5が登場しました。
「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をコンセプトに、ドライバーだけでなく乗車した人があらゆる領域で「走る歓び」を味わえるように深化させています。ボディサイズは先代とほとんど変わらないですが、車両運動制御技術であるGベクタリングコントロールをはじめ、運転支援システムのマツダ・レーダー・クルーズ・コントロールを装備しています。
搭載するエンジンは2L、2.5Lの直列4気筒ガソリンと2.2L直列4気筒ディーゼルターボの3種類で、ミッションは全車6速ATが組み合わされます。駆動方式はFFと4WDを設定し、JC08モード燃費は14.6〜18.0km/Lを実現しています。車両本体価格は246万2400〜352万6200円となっています。
■フォルクスワーゲン・ティグアン
欧州ブランドの中でいち早く導入されたコンパクトSUVがフォルクスワーゲン・ティグアンです。初代は2008年に導入され、2017年1月にフルモデルチェンジを行なった2代目ティグアンが登場しました。
ゴルフ7より導入されている生産モジュールMQBを採用した初めてのSUVとなるのがティグアンで、先代に比べてワイド&ローのスタイリングが特徴です。また、コネクティビティも強化されており、インターネットとの接続性を高める機能も満載です。
搭載するエンジンは1.4L直列4気筒ターボTSIでミッションは素早い変速が可能な6速DSGが組み合わされます。最高出力150ps、最大トルク250Nmを発生しつつ、JC08モード燃費は16.3km/Lとパワーと低燃費を両立しています。
アダプティブクルーズコントロールなど安全装備が充実したティグアンの車両本体価格は360万〜463万2000円です。
■ボルボ・V90
1998年までラインアップされていたボルボのフラッグシップステーションワゴンのボルボ・V90。18年振りに、2017年2月に現行型となる2代目V90が登場しました。
ボルボ・V90は、XC90で採用している将来の電動化やコネクティビティ自動運転を見据えて開発された次世代プラットフォームのSPAを搭載し、独自のインフォテイメントシステムなどでスウェーディッシュ・ラグジュアリーを実現しています。
V90に搭載されるエンジンはドライブ-eと呼ばれる2L直列4気筒ガソリンターボをはじめ、2L直列4気筒ターボ+スーパーチャージャー。そして秋に導入予定のプラグインハイブリッドの3種類を用意し、ミッションは全車8速ATが組み合わされます。
安全装備では自動運転レベル2となるパイロット・アシストを標準装備。これはステアリング操作を機械が行い、車線の中央を走行できるようにサポートする運転支援システムです。車両本体価格は664万〜899万円となっています。
■BMW・5シリーズ
世界累計販売台数が800万台を超え、最も成功しているビジネス・セダンがBMW・5シリーズです。2017年1月にフルモデルチェンジを行い、7代目となる現行型BMW5シリーズが登場しました。
現行型BMW・5シリーズはアルミニウムやマグネシウム合金などを積極的に使用し、先代モデルと比べて約80kgの軽量化を実現。さらに2L直列4気筒ターボをはじめ、2L直列4気筒ディーゼルターボ、3L直列6気筒ターボ。加えて2L直列4気筒ターボエンジン+モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム(PHV)など、多彩なパワーユニットを用意しています。
PHVは最長50kmまでのEV走行が可能で、また2L直列4気筒ディーゼルターボは8速ATと組み合わされJC08モードで21.5km/Lという優れた燃費性能を発揮します。駆動方式はFRを中心に、Xドライブという電子制御4WDシステムを採用しています。
安全装備では2つのステレオカメラをはじめ、ミリ波レーダーを前後に合計5基装備し、部分自動運転を可能としています。5シリーズの車両本体価格は599万〜1017万円です。
(萩原文博)
この春乗り換えたい、高コスパな旬のクルマ・ベスト5【2017年版】(http://clicccar.com/2017/05/25/474827/)