世界で活躍する日本人トランぺッター、黒田卓也が5月24日、ビルボードライブ東京で公演を行った。

 ビルボードライブ公演は、2014年に行って以来、3年ぶり2度目となる。2016年に新作アルバム『Zigzagger』をリリースし、ジャパン・ツアーを行った黒田。今回はジャパン・ツアーを行ったお馴染みのメンバーに加え、トロンボーンのコーリー・キングを加えたスペシャルな6人編成で行われた。

 メンバーが揃ってステージに登場すると、開演の合図のように黒田のトランペットが会場に響き渡る。繊細、かつ力強いその音に合わせ、ピアノ、サックス、トロンボーン、ドラム、ベースの音が徐々にフェード・イン。それぞれの音が溶け込むように、ゆっくりと会場全体に広がっていく。自身の演奏を録音・再生し、その演奏に合わせて音を重ねていったり、打ち込みの音が混ざり合うなど斬新な手法も取り入れられ、その一挙手一投足を食い入るように観客は見つめていた。(後のMCで初公開の新曲と判明)

 迫力あるステージの始まりに会場の緊張感が高まっていたなか、MCでは黒田の兵庫出身の関西仕込みのトークが炸裂。バンド・メンバーについてイジるなど和やかな場面も見られ、黒田の演奏時には見られないギャップが垣間見れた瞬間となった。

 また、本公演では新作アルバムに収録されている「Zigzagger」、人気曲「Rising Son」も披露され会場を沸かせた。黒田とコーリーが共同で制作したという「Do They know」では、コーリーが楽器を置いてボーカルを披露。スムースな歌声とバンド・メンバーの演奏が融合し、見事な世界観を見せつけた。「I don't remember How it began」では黒田が圧巻のソロを披露し、止めどなく放出される音に会場はこの日一番の盛り上がりを見せるなか、ステージは終了となった。

 楽曲全体の指揮を執るトランペット、その演奏を支えるトロンボーンとサックス、楽曲全体に彩りを与えるピアノ、楽曲の根底に構えるドラムとベース。個々の演奏力が高く、楽曲の中での役割が明確だからこそ、バランスのとれたステージングとなり、贅沢なセッションの現場を目撃しているかのような感覚に陥る公演となった。黒田の来日ツアーは、25日の東京公演、27日の【TAICOCLUB'17】へと続く。スタンディングでのステージにも期待だ。

Photo:Yuma Totsuka


◎公演情報
2017/5/24(水)-5/25(木)
ビルボードライブ東京
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30

詳細:http://www.billboard-live.com/