衆人環境でいきなりプロレスが始まる!

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 プロレスはリングさえ設置できれば、どんな場所でも試合ができるスポーツだ。リングの代わりにマットを使うことや、リングを設営しない「路上プロレス」などもあるが、プロレスはやはりリングでの闘いが一番面白い。

 プロレス興行は体育館や貸しホールでの開催が大半だが、地域密着型のローカルプロレス団体は様々な場所で試合を行っている。今回はその中から特に面白い場所を紹介しよう。

◆最も多いのは広場や公園

 自治体や商店街などのイベント内で開催される場合は、広場や公園にリングが組まれることが多い。大半は立ち見となるが、移動可能なベンチを有する公園ではリングを囲むように客席が準備されることもある。

 屋台で買い求めたドリンクやフード類を味わいながら、試合を楽しむのは格別だ。プロレスの醍醐味のひとつ、場外乱闘は体育館での観戦時は自分の席から見えないことが少なくないが、広場ならあるていどは追いかけることも可能だ。

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 広場といっても屋外だけとは限らない。屋内広場でも行われる。鳥取県のローカルプロレス団体「鳥取だらずプロレス」は倉吉市の商業施設「パープルタウン」でのビッグマッチを開催することから、ファンの間では一種の聖地と化している。

◆ローカル団体だからこそできる場所

 名古屋市の今池商店街が主催する「今池プロレス」は、毎年9月連休に開催される「今池まつり」で交差点にリングを組み試合を見せている。

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 今池プロレスには紅白出場ユニット・nobodyknows+のMC、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスがプロレスラーとして所属しており、試合を終えた後、着替えてライブにも出演する強行スケジュールが定番となっている。

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◆F1開催場、橿原神宮なども使い倒す!

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 静岡県の「沼津プロレス」も独特だ。神社や漁港だけでもじゅうぶんユニークだが、今年の1月にはF1世界選手権が開催されたこともある富士スピードウェイで大会を開催した。

 ママチャリ7時間耐久レース『スーパーママチャリグランプリ』内のイベントプロレスで、パドックにリングを設置したのだ。

 パドックで観客が声援を送る様は、まるで格闘ゲームの世界だ。

◆皇族ゆかりの場所が戦場に

 最先端技術がぶつかり合うサーキットで闘う者もいれば、歴史的な場所で闘う者もいる。

 奈良県を拠点にする「なら万葉プロレス」は、初代天皇とされる神武天皇と皇后が祀られている橿原神宮(かしはらじんぐう)本殿からほど近い、森林遊苑にリングを設置する。

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 埴輪モチーフの「ぐらん・ハニワ」など、覆面戦士が森の中で闘っているのを見ると、リングが神話世界の古戦場のように感じる。

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 北海道の「北都プロレス」は、小樽市公会堂で大会を開催している。

 明治44年に当時皇太子だった大正天皇が、北海道行啓時に宿泊所とするために建てられ、昭和35年に移築された「小樽市指定歴史的建造物」だ。

 一見プロレス会場には見えないが、階段を降りた地下ホールにリングが組まれている。歴史的建造物の地下に「闘技場」があるのはまるで格闘マンガだ。

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◆ローカルプロレスだからこそ使用できる場所は多い

 ここまで挙げてきた場所は、簡単に使用できない所ばかりだ。地域密着の活動を地道に続け、信頼を積み重ねてきたローカルプロレスだからこそ、一等地ともいえる場を使うことが許されている。

 冒頭で述べたように、プロレスはリングさえ組めればどこでも試合ができる。もしもイベント開催を考えていて、リングが組めそうな場所があれば、地元のプロレス団体に問い合わせてみてほしい。

 変わった場所での開催は、それだけで広告効果が絶大だ。ストリートから大自然、アイデア次第で「史上初!●●プロレス」の仕掛け人になれるかもしれない。

<文・たこ焼きマシン>

【たこ焼きマシン】
名古屋在住のローカルプロレス探求家。ローカルプロレスファンサイトたこ焼きマシン.com、スーパーたこ焼きマシン.comを運営。北海道から沖縄、台湾まで未知のプロレスを求め観戦に遠征する。ご当地プロレスラーガイドブック『ローカルプロレスラー図鑑』をクラウドファンディングで発行。オンラインストア。元・小中学校教員、障害者職業能力開発校講師。夢は世界中すべてのご当地プロレスを観戦しての『ワールドローカルプロレスラー図鑑』制作。