成功するチームが持つ3つの信条

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組み立てラインで働く従業員が、最終的な製品が何かを知らないままに2つのプラスチック部品を合体させる仕事をしていたら、その人は熱意を持って働く気にはならないだろう。同様に、従業員がもし同僚やその仕事内容について何も知らなければ、同僚の職務能力に対する信頼は決して築けない。

残念ながら、この状況は多くの組織で起きている。自分の仕事が会社全体にとって何の意味を持つのか、同僚が社内でどんな役割を果たしているのかを知らないまま仕事をしている従業員は多い。

結果的に、そうした従業員は効率的に働けない。しかしそれは努力が足りないからではなく、自分の仕事に重要性がないと思っているからだ。

幸いなことに、ビジネスリーダーは従業員の中核的な信念に影響を与え、従業員の仕事には意義や目的があると示すことができる。会議やチームメンバーとのコミュニケーションの取り方など、リーダーの言動全てに強いメッセージ性がある。

成功するチームを作りたいのなら、健全な信条をメンバーの心に植え付けよう。自分自身やチームメンバー、そして組織全体を信じることができれば、驚くような成果をあげることができる。

成功するチームのメンバーは、次の3つの信条を持っている。

1. 自分には意義がある

自分に物事を変える力があると分かっていれば、従業員は困難にも立ち向かえる。ただし、精魂込めて仕事にあたることを人に期待する前に、その仕事は意義のあることなのだと示す必要がある。

部下を細かく管理し、脅し、怖じ気つかせるようなリーダーは、従業員の価値をおとしめてしまう。従業員は最終的に、自分の意見に価値はなく、自分の選択には何も意味がないと思うようになる。

一方、アイデアを共有するよう促したり、仕事ぶりを称賛したりできるリーダーは、個人の努力には意味があると社員に示すことができる。チームメンバーは自分たちの仕事の価値が認められていると思えるようになる。

いったん「自分には意義がある」ということが分かれば、一人一人がチームや組織に貢献できるようになるだろう。

2. 同僚には意義がある

人前でマネジャーを批判するリーダー、また、チームへの信用を示さないリーダーは、個人個人が力を最大限に発揮するための信頼関係を生み出すことはできない。

人は沈みゆく船を一人の力で救うことはできない。自分には意義があると信じている従業員ですら、自分の努力が無駄だと思えば、最終的には諦めてしまうだろう。同僚やマネジャーは組織にとって意義あるメンバーなのだと、従業員に思わせる必要がある。

リーダーがどのように過ちに対応し、失敗について話し、人事問題に対処するかは、社員が同僚をどう思うかに大きく影響する。社員に最大限の働きをしてほしいなら、リーダーは社員や管理職を信頼していることを示さなければならない。

3. 自分の組織には意義がある

組織に問題が起きた時、リーダーがそれを不況や政府の規制、不誠実な競合他社のせいにしてしまうと、従業員に行動は促せない。それどころか、変化を生む能力が自分の組織にはないのではないかと疑いを持たれてしまう。

重要なのは、組織の外で何が起ころうと、会社は軌跡を残していく、という信念をリーダーが触発することだ。自分の組織に意義があると信じられるチームは、逆境を乗り越えるため、疲れを知らず働いてくれる。

社訓だけでは不十分

自らの目的を伝える方法として社訓に頼りすぎるビジネスリーダーは、あまりにも多い。堅い表現で組織の目的が書かれた社訓には、社風を変える力はない。

成功するチームを作りたいのであれば、一人一人に目的があり、それぞれの貢献に意義があり、組織には物事を変える力があるということを、従業員に示そう。