24日、韓国・聯合ニュースによると、全羅北道南原の実相寺極楽殿に安置された朝鮮時代の乾漆仏座像の頭部の中から、14世紀、高麗時代のものとみられるお経が発見された。写真はソウル市内にある文化財。

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2017年5月24日、韓国・聯合ニュースによると、全羅北道(チョルラプクド)南原(ナムウォン)の実相寺(シルサンサ)極楽殿に安置された朝鮮時代の乾漆仏座像の頭部の中から、14世紀、高麗時代のものとみられるお経が発見された。

大韓仏教曹渓宗実相寺と仏教文化財研究所は同日、浦項(ポハン)聖母病院で乾漆仏座像を3D−CT(コンピュータ断層撮影)装置で撮影し、桑の繊維を原料とした桑紙に銀粉で書かれた大般若波羅蜜多経が発見・収拾されたことを明らかにした。乾漆仏とは、麻布や紙を漆で張り重ねたり、漆と木粉を練り合わせたもので造形したりする方法で作られた仏像をいう。

仏教文化財研究所は2005年にこの仏像をX線撮影し、仏像の中に入れる腹蔵物が頭部に存在することを確認したが、実体は把握できていなかった。同研究所関係者は「3D−CT装置で仏像を調査したのは今回が初めて」とし、「調査を通じて金属性の物質で文字を書いたものが折り畳まれている状態と分かり、お経の保存状態が心配されたため収拾した」と述べた。

今回収拾されたお経は600巻で構成された大般若波羅蜜多経の第396巻で、横11.8センチ、縦30.6センチ、びょうぶのように折り畳める折帖(おりちょう)仕立てになっていた。

仏教文化財研究所は今回、実相寺普光殿の乾漆菩薩立像も3D−CTで撮影し、両仏像が15世紀前後に同様式で作られた三尊のうちの2体であることを突き止めた。同研究所関係者は「三尊の残り一体の乾漆仏は釜山(プサン)の東亜(トンア)大学が所蔵している」とし、「仏像の正確な流出経路は分からない」と述べた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「先祖の偉大さがよく理解できる」「民族の誇り」「仏像の中に保存するとは、先祖の知恵だね」「子孫が高度な技術を使って、保存したお経を見つけるのを予見してたんだ」「当時の技術はすごかった」など、祖先の偉業に称賛の声が寄せられた。

また、「よくCTスキャンを思い付いたね」「全国の仏像をCTスキャンしてみたらどうだろう」など仏像調査に関する意見もあった。(翻訳・編集/三田)