本田圭佑

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先ごろツイッターを開始したACミラン(イタリア)の日本代表MF本田圭佑(30)が2017年5月25日(日本時間、以下同)、初めて日本語でツイートした。それまではイタリア語か英語だった。

「価値観や哲学」を共有したいとしており、サッカーに直接関係する言葉は盛り込まれていない。

「価値観や哲学などを日本語でも共有していきたい」

日本語でのツイートは「本田圭佑です。ツイッター始めます」と切り出した。「正直SNSは苦手なんですが」としつつ、「自分の今後の人生で色々と思うところもあって。ここでは自分なりの価値観や哲学などを日本語でも共有していきたいと思ってます。宜しくです」と今後ツイッターで発信していきたい内容について伝えた。

本田は14年1月にACミランに加入し、17年6月末で契約が満了する。ミランは5月28日の最終第38節・カリアリ戦で今季最後の公式戦となる。

本田がツイッターを開始したのは22日未明。最初のツイートで、ミランのサポーターに向けてイタリア語で「ありがとう。この3年半、コンスタントに挑戦を続けてこられたし、俺を人間として成長させてくれた。感謝している」と伝えた。さらに「僕は今季でミランを去る。でも、すぐにまた会えるのを楽しみにしている。その時はサッカー選手とは違う形になるかもしれない」と再契約はせず退団すると明言しつつ、移籍先については言及がなく、今後に含みを持たせていた。

サッカー選手としての投稿から始まった本田のツイッターだが、冒頭であげたように初の日本語ツイートではサッカーに直接関係する内容はない。去就も「今後の人生で色々と思うところもあって」と言うに留めている。

マンチェスターの爆発テロ事件について言及

本田は、アカウントの自己紹介欄(英語記載)で「サッカー選手、起業家、教育者」を名乗っているとおり、ビジネスや教育分野に関心が高い。実際、オーストリア2部・SVホルンのクラブ経営参入のほか、自ら少年サッカースクールを立ち上げて全国で開校している。そのスクールではサッカーの技術向上に限らず、「大人になっていくために必要なことを学んでもらいたい」「子供に多くの選択肢を与え、自分で判断する。または決断することを学ばせます」などの教育理念を掲げている。

英国・マンチェスターのアリアナ・グランデさんのコンサート会場で5月23日に発生し、22人が死亡、59人が負傷した爆発テロ事件について、本田は同日夜のツイートで「ひどすぎる。マンチェスターでの爆発で皆さんが受けた悲しみを思うと、本当に気の毒だ」と英語で沈痛な思いをつづった。その上で「こうした問題を解決するための唯一の方法は、子どもたちへの正しい教育だ」と、教育者としての考えを述べていた。

今回の日本語ツイートには日本のユーザーからの反響が大きく、「哲学沢山聞きたい」「気楽に本田選手自身の思いや考えを発信していただけたら」「メッセージを聞けるのを楽しみにしています」と、人生訓話を含めた今後の発信に期待が集まっている。また、退団後の移籍先について「是非ヨーロッパでこの先もプレーして欲しい」と要望する声もある。