米カリフォルニア州の温室で栽培される大麻草(2017年4月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】大麻由来成分「カンナビジオール(CBD)」の初めての大規模臨床試験が行われ、深刻なてんかん発作の発生頻度を39%低下させることができたとする研究論文が24日、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」で発表された。

 CBDは、大麻草に含まれる成分の一種だが、使用者の気分を高揚させる働きはない。

 研究を率いた米ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンター(New York University Langone Medical Center)のオーリン・デビンスキー(Orrin Devinsky)教授(神経学、神経外科学、精神医学)は、「カンナビジオールをてんかんの万能薬とみるべきではないが、これまで多くの薬剤に対して反応がなかったとりわけ深刻な症状の患者にとっては、今回の結果は近い将来に別の治療法が見つかるかもしれないという希望を与えてくれる」と語った。

 研究チームは、米国と欧州の23医療機関で、てんかんの一種で難病のドラベ症候群を患う2〜18歳の患者計120人を対象に臨床試験を実施。患者を無作為に2グループに分け、通常の治療薬に加えて偽薬またはCBDのいずれかを14週にわたって投与した。

 その結果、CBDを投与したグループでは発作の頻度が39%低下。発作の回数は、臨床試験前の月平均12回から約6回に減った。発作が一度もなかった患者も3人いた。

 一方、偽薬を投与したグループでは、発作の頻度はそれよりもかなり小幅な13%の低下にとどまった。

 研究チームが臨床試験で使用したのは、GWファーマシューティカルズ(GW Pharmaceuticals)が製造するCBDの液体試験薬「Epidiolex」。現時点で米食品医薬品局(FDA)による使用の認可は得られていない。
【翻訳編集】AFPBB News