89年の人生を終えたロジャー・ムーア(出典:https://www.facebook.com/RogerMoore)

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映画『007』シリーズの3代目ジェームズ・ボンドとして人気を博した英俳優ロジャー・ムーアが、5月23日に死去した。享年89歳。役者生活が長かった彼は大変明るい性格で、ハンサムな顔立ちからは想像し難いほど驚くような発言で人々を笑わせることもあった。今回は英『Metro』による「ロジャーの面白発言トップ10」をまとめてお伝えし、追悼したい。

■「この私は、4番目にイケているジェームズ・ボンドなんだ。」
ロジャー・ムーアは3代目のボンドだったため、完全にランク外となっている。

■「もちろん私は自分でスタントシーンをこなしているよ。あ、あと嘘も自分でつくようにしている。」
「スタントシーンを自分でこなせる」「ほとんどは自分でやるね」などとうそぶく役者も多いが、通常はプロのスタントマンがこなし役者に危険が及ぶことは少ない。

■「私の演技の幅はかなり極端なものなんだ。まずは左の眉をあげ、そして今度は右の眉を上げてみせる。」
演技力はあったものの、尊大にならず大物ぶることもない素朴な一面があった。

■「選択肢はふたつ。優雅に年を重ねるか、しぶしぶ年を重ねるか。この私は両方を選んだのさ。」

■「私は楽しんでいるんだ、(演技力のわりに)ギャラが高すぎる役者であることをね。」

■「007のシチュエーションって馬鹿げている。ボンドはスパイなのに、みんなにスパイって知られているんだから。行く先々でスパイってバレるなんて、いったいどんなスパイなのさ?」

■「悲しいことにボンド役をやめなくてはならなかった。私はどんどん年をとるのに、女優達はどんどん若い子を使うんだから。私はちょっと年を取り過ぎてしまったんだ。」

■「愛情、寛大さ、マナーを子供達に教えてほしい。でもそうなると、子供達が親世代を教育するようになるかもね。」

■「リア王やハムレットを演じた役者のひとり。そういう風に覚えてもらいたいが、そうはなりそうもない。だからボンド役をした人と覚えてもらえれば満足だよ。」

■「自分の葬儀について考えたこともないけど、でも人にはこう言われたい。『自分の知る誰よりもロジャーは長生きしたね』って。」

ちなみに一部報道によると、英国人の平均寿命は80.77歳とのこと。89歳まで生きたロジャーの死因はがんと報じられているが、闘病期間は短かったという。彼の人生は長く、非常に充実したものだったようだ。

出典:https://www.facebook.com/RogerMoore
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)