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家計簿をつけて上手に家計を管理しようと意気込んでも記入を続けられず結局三日坊主になってしまったなんて苦い経験ありませんか? 最近は手軽にできる家計簿アプリも増え、数年前よりもかなり楽に家計簿をつけられるようになったとはいえ、やはり家計簿をつけ続けるのが大変で面倒と思っている人もまだまだたくさんいると思います。

そんなズボラさんにオススメしたいのが、家計簿ではなく、貯金簿という考え方。貯金簿をつけるだけで、貯金額も右肩上がりに!? 今回は、貯金簿についてご紹介しましょう。

○家計簿ではなく、貯金簿をつければお金が貯まるようになる

貯金簿とは家計の資産管理簿のこと。毎月の収支管理を管理することも必要ですが、まずは家計の資産や負債の現状を把握することが大切です。毎日家計簿をつけるのが面倒という人は、まずは1カ月に一度で大丈夫な貯金簿から始めませんか?

重い腰をあげて最初だけきちんとエクセルで資産管理簿を作っておけば、あとは1カ月に一度、自分の資産を記入して管理するだけ。自分の足元をしっかりと確認しておけば、自然とお金の流れがわかり、毎月の貯金額もわかるので、今月よりも来月はもっといっぱい貯金をしようという気持ちが芽生え、貯金の励みにもなり、お金が貯まりやすくなるというわけです。

○貯金簿のつけ方、実際どうやってつけるの?

貯金簿はまず、自分でフォーマットを作ることからはじめます。これが面倒ですが、それさえできてしまえばあとは簡単です。

貯金簿の作り方がわからないという人は、金融広報中央委員会が運営する「知るぽると」の「家計の資産管理簿」の資産負債統括表を参考にしましょう。作るのも面倒という人は、知るぽるとの「家計の資産管理簿 資産負債統括表」をダウンロードして、そのまま活用しましょう。

では、実際にどのように進めていくのか、知るぽるとの「家計の資産管理簿」の資産負債統括表を参考に貯金簿のつけ方をみてみましょう。

まず、資産管理表に自分が持っている銀行口座などの金融資産と、住宅ローンなどの負債をエクセルに書き出します。

資産は今持っているすべての銀行口座や、株などの有価証券を書き出してみましょう。

負債も同じく、住宅ローン残高や車のローンなど、自分が今かかえているローン残高を書き出します。最初だけは大変ですが、あとはエクセルの列を増やして、1カ月に一度など定期的に書き出せばOK。2017年度1月〜12月というように、月ごと、年ごとに管理すると見やすくなります。月に1回、自分の資産と負債を棚卸しするようなイメージで書き出してみましょう。

資産管理表に書き出してみると

となり、純資産がわかると次に

で、毎月の貯蓄額がわかります。

○自分なりのルールを決めれば続けるのは簡単

そしてつけ始めたら、月1回、2カ月に1回、3カ月に1回など自分なりのルールを作りましょう。自分なりのルールを決めてしまえば、最初の構築がきちんとできてしまえば、あとはエクセルに打ち込んでいくだけです。月に1回見直せば、月ごとの動きがわかるようになりますし、3カ月に1回見直せば、四半期ごとの季節によっての動きがわかるようになります。それを年ごとにまとめて1年が終わったらきちんと見直してみましょう。

貯金簿をつけることで、もっと貯金をしようという励みにもなります。毎日は大変でも、月に1回や3カ月に1回、時間の余裕があるときに貯金簿をつけてみましょう。自分の資産の棚卸しをすることで、お金の流れもわかって、自然とお金が貯まりやすくなるはずです。是非試してみてください。

株式会社回遊舎

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。