FOMC議事録にサプライズなし、週末に動きは? 5月25日のドル円為替

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 本日も依然として市場は1ドル111円台での値動きになっている。FOMC議事録発表への期待感から何度か1ドル112円台をつけたが、発表後はドルの大幅な下落につながった。FOMC議事録の内容について整理してみよう。

 5月25日3:00(すべて日本時間)にFOMCの会合議事要旨について公開された。内容について大きなサプライズはなかったが、6月の追加利上げについてややネガティブな内容も含んでいたために長期債利回りが低下、ドル売りが急激に加速した。内容について簡単にまとめているのでご紹介する。

●年内のバランスシート縮小は大多数が支持している●インフレ目標進展の後れを懸念している●追加利上げの前に弱い経済指標が一過性のものだという証拠がほしい。それを待つ。

 弱い経済指標という点においては4月、5月と盛り返してきているだけに大きな障害にはならないだろう。問題はインフレ率だ。2月が+1.8%、3月が+1.6%と下がっている状態で、4月の予想が+1.5%となっている。あくまでも事前予想の段階で5月30日に判明するが、この数値によっては追加利上げ観測が後退する恐れもある。必要以上に懸念されているわけでもなさそうだが、6月初旬に発表されるインフレや雇用に関する経済指標の確認は必要だろう。

 6月の追加利上げがほぼ織り込み済みの状況だっただけに、発表の内容から失望感が広がり、1ドル112円05銭から瞬時に1ドル111円58銭までドル安に動いた。6:00ごろには1ドル111円48銭までさらに下げたが、利上げの可能性は依然として高いだけに下値は限定的だ。その後、ムニューシン財務長官が改めて4:45ごろに50年・100年物の超長期債発行に前向きな見解を示している。さらに、カプラン・ダラス連銀総裁が今年3回の利上げは基本シナリオとコメントを発表してた。ドル買いの材料も増えて、9:00の段階で1ドル111円61銭まで戻したている。

 今後はロシアゲート疑惑の進展、G7首脳会談の内容、それにともなう北朝鮮の動きに警戒したい。