6万5800円の本格的な空撮ドローンDJI Spark発表。手のひらサイズに障害物自動回避や被写体追尾機能を搭載
ドローン大手のDJIが、6万5800円のクアッドコプター型ドローン『Spark』を発表しました。既に予約を受付中で、発送開始予定は2017年6月15日から。専用コントローラやスペアバッテリーなど、アクセサリーキット込みの『Spark Fly More コンボ』は9万1800円です。

同社の個人向けドローンは比較的大型の「Phantom」シリーズ、そして折りたたみ式の小型モデル「Mavic Pro」がありますが、本機はMavicより小型(飛行状態時)で手頃な新シリーズとなるモデルです。

Sparkの本体サイズは143×143×55mm(幅×奥行き×厚さ)。プロペラを含まない対角寸法は170mmで、本体重量は300g。本体カラーは6色が用意されています。

軽量ではありますが200g以上なので、いわゆる改正航空法のドローン飛行制限を受けます。この点には注意が必要です。

小型の飛行ドローンでは控えめとなる速度に関しては、最高50km/hとかなりのもの。最大上昇速度と下降速度は双方とも3m/秒(無風時)です。最大飛行時間も16分と、比較的小型のモデルとしては長めです。



また、ドローンとしての自動飛行制御に関しても、DJIの上位機種譲り。ハードウェアとしては、GPS/GLONASS受信機を内蔵し、3次元認識システムやビジョンポジショニングシステムを搭載。

こうしたハードウェアを活かし、速度3m/秒以内であれば前方5mまでの障害物自動回避や、バッテリー残量が少なくなった場合などに動作する自動帰還モード、飛行制限地域を警告する「GEOシステム」などを搭載します。

とくに、高級モデル『Phantom 4』で話題となった障害物自動回避までも搭載している点には注目。このあたりの下克上っぷりは、いい意味でDJIらしいところと呼べそうです。



もう一つの重要パーツであるカメラは、1/2.3インチのCMOSセンサーと広角25mm (35mm判換算)、明るさF2.6のレンズを搭載。動画撮影ではフルHD/30fpsが、静止画では約1200万画素(3968×2976ピクセル)が撮影可能です。

もちろん動画撮影で重要なメカニカル2軸ジンバル(ブレ防止機構)も搭載。飛行時でもブレの少ない動画が撮影できます。





そして注目は、上位機種にもない新撮影モードの搭載。『Pano』は、垂直方向、または水平方向の複数ショットを撮影・合成し、パノラマ写真を出力するモード。
もう一つの『ShallowFocus』 (シャローフォーカス)は、iPhone 7 Plusのポートレートモードなどに代表される、ボケを強調した写真を撮影するモードです。



また飛行モードも、動画撮影時に定番となるカメラアングルを自動的に確保する『QuickShot』(クイックショット)を搭載。カメラを下向きにして上昇しながら撮影する「ロケット」やカメラを常時被写体に向けるように周囲を旋回する「サークル」などの飛行パターンで、見栄えの良い動画が手軽に撮影できます。

合わせて、被写体を自動追尾する『ActiveTrack』(アクティブトラック)機能も有しており、周囲を追尾するトレースモードや併走撮影用のプロフィールモードが使えます。さらに自撮りに便利なジェスチャー認識でのシャッター操作や、ジェスチャーでの機体操作『PalmControl』(パームコントロール)なども可能。





このようにSparkは、小型ながらDJI製ドローンらしく、バックグラウンドに持った高度な飛行制御技術により、便利で楽しい飛行モードを搭載する点が魅力。

ここ最近、本格的な飛行ドローンの価格が高性能化に伴いジワジワと上昇ムードにあった中で、6万円台という価格で登場した点も非常に嬉しいところです(ただし米国では499ドルなので、残念ながら若干内外価格差がある印象ですが)。

久々の「個人向け価格帯での本格的な飛行ドローン」と呼べそうなこのSpark。価格の面でも機能の面でも、ヒットとなる可能性は十二分にありそうです。