Appleが、6月5日から開催する世界開発者会議(WWDC 2017)に、韓国メディアを招待していないことが分かった、と韓国の聯合ニュースが報じています。汚職や不正を防ぐために昨年秋に施行された「接待規制法」の影響とみられます。

韓国メディア関係者にWWDC 2017の招待状届かず

Appleは、WWDC 2017の招待状を5月9日から報道関係者に送っていますが、韓国メディアには招待状を受け取った関係者がいないことが分かった、とのことです。
 
これは、不正や汚職を防ぐために昨年9月末に施行され、「接待規制法」と呼ばれる「不正請託及び金品など授受の禁止に関する法律」の影響とみられています。
 
同法は、公職者や公務員、学校教職員やメディア関係者への食事や金品、便宜供与を厳しく規制しており、違反すると罰金や懲役刑が科せられるという厳しい法律です。
 
WWDCなどのイベントは、主催企業がメディア関係者を招待する場合、航空券やホテルを提供するのが一般的ですが、これが「接待規制法」に抵触する危険性を考慮したと考えられています。

韓国でのアピール機会が減少するApple、一次情報を失うユーザー層

WWDCでは例年、iOSやmacOSといったソフトウェアの次世代バージョンが発表されますが、今年はSiri搭載スピーカーのほか、iPad ProやMacBookの新モデルといったハードウェアの発表もあると予測されており、特に注目を集めています。
 
WWDCにメディア関係者が参加できない場合、韓国では自国メディアによる一次情報の報道がなくなり、ユーザーは外国メディア経由の情報しか得られない状況に置かれます。
 
また、Appleとしてはスマートフォン業界のライバルであるSamsungのお膝元である韓国でiPhoneなどのApple製品をアピールすべく、韓国初のApple Store出店を計画していると報じられていますが、Appleからユーザーに最新の情報を伝える機会が減少することを意味します。
 
聯合ニュースによると、施行されて日が浅い同法は判例もなく、Appleなど外国企業が規制の対象となるかも曖昧なようですが、今後も同様の状況が続く場合の影響が懸念されます。
 
 
Source:聯合ニュース
(hato)