ブラジルの首都ブラジリアで、デモ隊と衝突する警察の機動隊(2017年5月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ブラジルの首都ブラジリア(Brasilia)で24日、ミシェル・テメル(Michel Temer)大統領辞任を求めて抗議活動をしていたデモ隊が農牧・食料供給省の庁舎に侵入し、放火や破壊行為に及んだ。事態を受け同省職員は庁舎内から退避。政府庁舎を守るため軍の部隊が展開された。

 ブラジリアでは同日、テメル大統領の辞任と緊縮政策の廃止を要求する約3万5000人が大統領府に向けデモ行進を実施した。大半は平穏な抗議行動だったが、一部が警察と衝突。警察側は催涙ガスや威嚇用手投げ弾を使用した。

 農牧・食料供給省の報道官がAFPに語ったところによると、庁舎に侵入したデモ隊は室内に火を放った上、展示されていた歴代大臣の肖像写真を破壊し、警官隊と衝突。職員らは建物から避難した。デモ隊はさらに文化省や企画・予算管理省にも侵入したとも伝えられている。

 中道右派のブラジル民主運動党(PMDB)に所属するテメル大統領は昨年、政府会計の不正操作に関わったとして弾劾された労働党のジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)前大統領の後任として就任した。

 だがテメル大統領も汚職に関与した疑惑が浮上し、当局が捜査を開始。同大統領は左派勢力から集中攻撃を浴びており、反対派からは失脚も近いとの見方も出ている。
【翻訳編集】AFPBB News