頭が良くなる

写真拡大

著書『イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方』(KKベストセラーズ)を出版し、その独創性あふれる子育てが話題を呼び、『日本ソダテル検定』(テレビ朝日系)、『バイキング』(フジ系)にも出演。目下話題沸騰中のママ・小成富貴子さんにインタビュー。わが子2人を、日米トップのそうそうたる名門校に送りこんだ彼女に、子育てで大切にしてきたことを聞いた。

●自分の考えを持ち、主張できる大人になることが大切

「まず私自身の体験を踏まえた上で、彼らを育てていくにあたり、“将来、自分の言葉で自分の考えを伝えることができる大人にしたい”という考えがありました。私は学生時代、スペインに留学した経験がありますが、外国語を学ぶ人間として、常々感じてきたことがあります。それは、“どんなに語学を学んでも、伝える内容や勇気がないと、宝の持ち腐れになってしまう”ということ。逆に言葉に少々自信がなくても、“伝えたい!”という熱い思いさえあれば、相手にはしっかりと伝わるのだということも日々感じました。ただやみくもに勉強して、外国語ができるだけではダメだな…と。勉強はもちろん大切ですが、それ以上に、息子たちには、“自分の考えを持ち、相手に説明できる人になることが大切なんだよ”と伝えてきました」(小成氏 以下同)

将来社会に出て大切なのは、臆することなく、人の前で発表し、自分の気持ちや考えを伝える勇気だという。

「外国の方と話をしていると、例えば“リンゴが好きかどうか”といったどうでもいいような話でも、“好きか嫌いか”をはっきり答えなければならないようなシーンに直面します。たしかに日本人の奥ゆかしさは魅力でもありますが、“私はどちらでも…”というような答えは、外国ではなかなか通用しません。言葉の壁がある分、なおさら白黒はっきりさせなければならないのです。答えは好きでも嫌いでもどちらでもいいのですが、“好きなら好き!”そして“どうして好きなのか”という理由を、問われた相手にきちんと伝えることが大切です。外国の方は、日本人以上に自己主張が激しいので、曖昧な答えは苦手。ですから、どんな局面においても、“何となくお茶を濁す、日本人らしい大人になってほしくない”という思いは強かったですね」

●自分のことばかり考える大人にはなってほしくない

小成さんの子育てには、息子さんたちが幼い頃から気をつけてきた、“3本の柱”があるという。

1.アイコンタクトと挨拶

「これは0歳からでも教えることができます。とにかく話しかける時は、いつも目を見てあげることが大切。ママが“目を見てくれて嬉しい”という喜びを伝えれば、自然と“アイコンタクトをとることはいいことだ”と子どもの心に伝わります。挨拶は、おしゃべりが始まる2歳くらいから、毎日繰り返し教えてみてはいかがでしょうか。アイコンタクトと挨拶は、コミュニケーションの基本。当たり前のことですが、しっかりとできる子は意外と少ないものです」

2.自己紹介

「わが家では2歳から始めました。赤ちゃん言葉を使わないことは家族で決めていましたし、自分の名前や年齢に“です”をつけて文章の形として意識することも心がけました。自分の名前と年齢を相手の目を見て言えるだけで、大人の評価はグッと高まります。また、“しっかりしていて偉いね”と言われることで、自己肯定感も育まれます。3歳くらいになったら、この自己紹介に、ぜひ“好きなもの”を加えて下さい。キーワードが増えると相手との会話が発展します。自己紹介も子どもの年齢に合わせて進化させていきましょう」

3.感謝と謝罪

「この2つについて、子どもに無理強いをしたくはありませんでした。“ほら、ありがとうは?”と促して、子どもがなんとなく“ありがとう”と言っても感謝の意は伝わりませんよね。“ありがとう”の意味をしっかりと伝え、『おいしいクッキーをありがとう!』『大好きなイチゴをありがとう!』のように、理由づけの言葉を考えさせることがポイントです。これは大人になっても使えます。感謝の気持ちが伝わりやすく、相手の心を動かすことができます」

他にも、息子さんたちに唱えてきた素晴らしい精神がある。

「自分の幸せを大切にしてほしいのはもちろんですが、それだけではなく、他者の幸せも考えることのできる人間になってもらいたいと思ってきました。仕事の上でも社会においても、“人のためにどれだけのことができるか”という精神は必要です。自分のことばかり考える大人にはなってほしくないということも、私が子育てで大切にしてきたポイントです」

決して教育ママという感じではなく、柔らかい物腰で的確な答えをくれる小成さん。彼女が唱える3本の柱はそう難しいことではなく、人間としての基盤を作る大切な要素だと言える。今すぐできる、小成流“3本の柱”を、ぜひ、幼少期から取り入れてみてはいかがだろうか。

(取材・文/蓮池由美子)