23日、韓国のJTBCテレビがこのほど、度重なる車両故障や運行中断、そして不便な駅施設に利用者からの不安や不満が相次いでいる仁川地下鉄2号線について、もう一つの安全問題を指摘した。写真はソウルの地下鉄駅にある非常用懐中電灯。

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2017年5月23日、韓国のJTBCテレビがこのほど、度重なる車両故障や運行中断、そして不便な駅施設に利用者からの不安や不満が相次いでいる仁川(インチョン)地下鉄2号線について、もう一つの安全問題を指摘した。

昨年7月の開通直後から故障や安全上の問題が続いた同路線では、つい先日も、列車の自動ドアが突然閉まったために、ベビーカーを乗せた列車が母親をホームに取り残し発車してしまう騒ぎがあった。運行開始から10カ月、延べ3000万人近くが利用するも、いまだ目に見えた安全対策は進んでいないようだが、開通当初から批判が起こっていた駅の長過ぎる階段も相変わらずという。

中でも仁川佳佐(カジャ)駅1番出口にある124段の急な階段は、「地獄階段」との不名誉な呼び名で呼ばれ、健脚の若者も避ける存在だ。同駅の2番出口の93段の階段を上っていた中年女性は、「運動だと思って、普段は途中で2回休んで上る」と話した。地上から同駅に下りるエレベーター前には、通勤通学の時間帯には行列ができる。

同路線ではこのほか石南(ソンナム)、西部女性会館の全3駅で敷地に余裕がないためエスカレーターが設置できず、利用者は「地獄階段」かエレベーターの行列かを選択せねばならない状態だ。そして駅で火災などが発生した際はエレベーターが停止するため、避難路は地獄階段しかない。車いす利用者やお年寄り、妊娠中の女性など階段利用が難しい人たちには逃げ場がなくなるのだ。

この問題は地下鉄を運行する仁川交通公社も認めているが、関係者は「構造上、今すぐには(解決が)簡単ではない。職員らが迅速に乗客を避難させる訓練を継続している」として、現状の有効な対策がないことを明らかにした。

この報道に韓国のネットユーザーからは「火が出たらどうしろという指針はないの?」「火事になったらそこが墓場ということか」といった批判のほか、「これを設計したのはどこの誰?ずいぶん運動が好きみたいだね」「本当にばかな建物を建てたもんだ」「階段の傾斜、幅からして駅自体が建築法違反では?」などの指摘が寄せられている。

また、同路線の利用者からは「生まれて初めて駅でエレベーターに乗ったのがここだよ」との告白が、そして仁川市民からは「仁川ってどうしてこうなんだろう?悲しい」との嘆きが寄せられた。(翻訳・編集/吉金)